12弦ギター。
弦は2倍に、手間は3倍以上に感じるのは何故でしょう。
実際にナット等、作製時間は3倍位かかっている気がします。
そしてギルド!このモデルはそんなにヒールが太く無いので心配は少ないですが、昔からネックが外し難い苦手意識が強くあります。
蒸気を使って外していた頃は、その蒸気で塗装が焼けちゃったり、2ピースや3ピースの接着部分が剥がれてしまったりする位時間が掛かる事もある為、塗装の修正(主にヒール横、ボディサイド)はする前提、塗装修正の必要が無いようにネックが外せればラッキー(ギブソンもその類)そんな感じでマーチンと比べると大分苦労が掛かります。
現在では蒸気は使わずネックを外しますので、熱による塗装へのダメージは無くなりました。
蒸気は噴出しませんが、中から熱せられますので時間が掛かればそのうち塗装にも影響を及ぼしますので、長期戦になった場合はそれなりに対処しなければなりません。
しかし、但し、尚、大き目の塗装クラックが入っている場合は、どうしても塗装が欠けたりします。
ポロポロいきます。パズルのピースのように。
サドルがいい感じの高さになりました。
トップ上の指板はエクステンション的な板が最初から足されて、指板より厚みがあります。
そしてリフレット(指板修正、フレット交換、ナット交換)
ナットは元のデザインに似せて作りますが、これは割と角張った感じ。
ナット作製で難しい部分は何か所もあるのですが、見た目が悪いだけではなく程度によっては演奏性にも影響するので6本の間隔が変にならない様に、12弦ギターでは各主弦の間隔、そして主弦に対して各副弦の間隔、バランスよく。
ちょっとのズレで 見た目が気持ちが悪くなります。
主弦と副弦の間がうんと狭いのが好きな方もいますが、私はあまり好きではないのでリクエストが無ければノーマルな雰囲気にします。
そしてヒール周りは、無事です。
塗装修正は無く出来ました。