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ネックリセット / YAMAHA FG-200D


ヤマハのネックリセット。

ヤマハもマーチンもギブソンも似ているようで違いますから、注意点も少し違ってきます。


ヤマハはヒールが接いである為、熱してネックを抜く際にヒールの途中から外れてしまう事がり、そうなるとちょっと面倒です。


ペグもついでに後できれいにしましょう。

コンパウンド等は使っちゃだめですよ!

 

 


サドルも丁度いい感じです。

今回はリフレットが無いので、狙い易かったです。

リフレットする場合は、指板修正をして、新しいフレットになった場合、若干弦高は上がりますので、それがどの程度か予想を立ててネックの角度を決めなくてはなりません。


角度が付くと、ハイポジションの指板が下がりますので、板を足して厚みを付けます。

上の画像で確認できます。

 


コンパウンドなどを使いますと、隙間に入り込んで取れなくなるとかえってきれいに見えません。

金メッキの物は剥げてしまいます。

ですので、スチールウールで磨きましょう。

https://www.m-guitars.com/blog/2695/

 


今回はヒールが離れなくて良かったです。


面倒な事が起きずスムースに事が運んだ場合は、修理者本人は安堵するとともに結構満足しています。


ヤマハ等、経験上、分かっているネックジョイントは良いのですが、他のメーカーは可能な限り調べてからかかるか、分からなければ指板を剥がすしかありません。

 

以前にネックを外さなければならなかったMorrisにはやられた経験があります。

モーリスなので、インターネット上にも割と多く情報があり、それなりに出来る限り調べて、過去の皆川ギター工房の資料にも照らし合わせて「これはダブテールジョイントに違いない。」と結論が出、ネックを外し始めたのですが、外れないのです。

一向に外れる気配が来ないのです。

私は、これはダブテールジョイントだと分かってますから、ずっとそうやって外しているのですが…

外れる訳ないのです、だって違うんだもん。

それからは、すごく調べても間違い(嘘)の場合も多々ありますので、分からないジョイントは指板を剥がす!

これに尽きると思っております。