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ブリッジ剥がれ修理 / Gibson Dove


 

ブリッジを剥がす際にヘラを差し込んで剥がしていきますが、その際に周りが擦れてしまわない様にマスキングテープを貼っています。

ブリッジを貼り直す必要があるか否か、どの修理に関してもそうなのですがオーナーや修理屋によって少し違ったりします。

ちょっと隙間が見つかったら貼り直す人、隙間はちょっと位で心配いらないのなら様子見、もしくは応急処置程度、剥がれている場所で決める人等々、判断が分かれます。

私の場合はちょっとなら剥がさないをお勧めして、あとはオーナーと相談と言う感じです。

「それならまだ修理はしなくていいか!」

「折角の機会だから修理しますわ。」

と、どちらかになります。


 

こちらのDoveは「剥がさなければなりませんね。」の雰囲気だったと思います。

貼り直す際は、両面(トップ側、ブリッジ側)を整えてから貼り直します。

剥がれているブリッジは反ってしまっている事がほとんどなので、きれいにしただけでは密着しないのです。

それを踏まえますと、剥がさず部分接着する場合はクランプなどで圧着するのはあまり良い方法とは考えておりません。

歪んでいるものを無理やり押さえつけているのですからまたすぐ剥がれて来てしまう可能性があります。

その場合は圧着せずに、隙間を充填する形で接着します。

充填ですから対応できる状態には限度はあります。

 

 


 

このクランプの仕方は昔から変わらずの方法です。

最近では、専用のジグを考えて使っている方や、なんかバキューム式と言うのでしょうか、そんなのも見たことがあります。

剥がす際の温め方も現在では、ラバーヒーターが主流になって来ていますが、うちでは昔ながら同じ、ライトで温めています。

大分前にラバーヒーターメーカーにオーダーしようと相談した所、わざわざここまで来て頂いていろいろ教えて頂いた事があります。

その結果、その使い方は危ないのでお勧めは出来ません、との事でそれ以来相変わらず昔のまま、今に至る。と言う感じです。

何しろ熱がすごくて、密着されていない部分は異常発熱するので、非常に危険との事でした。

使ってらっしゃる方々は、どうやっているのかしら。

その時は、ブリッジプレートを温める物をオーダーしたかったので、そりゃ考えてみれば危険。

 

 

新品のようにまっさらで密着していないとは言え、ある程度密着しているのに、あるったけのバカ力でクランプを掛ける人がいます。

馬鹿力を使ってはっ付ければ強く付くと考えるのでしょが、ちゃんとつくか否かは、貼る前の段階にあります。

なので、これと同じで部分接着の際も、力で貼り付けてもだめなのです。

Gibson Dove でした。