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ネック折れ修理 (塗装修正あり)/ Gibson Les Paul

ヘッドが取れてしまう程の激しい折れ方。

意外と簡単に折れてしまいます。

倒れた時には、意外に簡単に折れてしまうネック。

ハードケースに入っていても倒した時は、心して開けないと衝撃に襲われることがある。

 

修理の方法は、次に倒れた時に簡単に折れてしまわない様に周囲まで頑丈に補強するか、折れた箇所を問題無いように接着するか、修理屋によって考えや、方法が違いますが、当方は後者。

 

 

 

 


画像にすると思いの外、すごくよく見えたり。


画像にすると思いの外、良く映らなかったり。


「肉眼で見れば、もっとうまいのになー。」とか。


「画像で見ると、随分良く見えちゃうなー。」とか。

 

撮影の技術があれば良いのですが、合わせて15年前から使っているコンパクトカメラ(Lumix…レンズがにゅーって出てくるやつ)で撮っております。

 

 

 


 

先程の続きですが、当方のネック折れ修理は後者の考え。

理由は、補強しなくても良い接着剤で修理するからです。

補強しなければ面倒が減ります、修理費が抑えられます。

補強して再度折れてしまった場合は、折れ方が面倒になる可能性があります。

補強しなければ、わざわざ元の材料を削り落として新しい木材を足さなくて良いので、ほぼ元の質量のまま変わらない。

ネック折れの修理前後で、すごく質量の差が大きくならない限り音が変わってしまう事はほあまり無いと思いますが、気にされる方には、補強無しは良い方法。

我々修理屋は、接着には「タイトボンド」が定番です。

ニカワのように剥がすことが出来、ニカワよりも優秀な接着剤。

但し、ネック折れ修理には少し力不足、その為補強が必要になります。

 

どちらかのサイトの修理料金表では、接着のみの場合は強度が保証出来ないと注釈が付いていた気がします。

タイトボンドでも大丈夫な場合もあれば、将来接着箇所にヒビが入ってしまう事もあると言う事ですが、大丈夫のケースとダメのケース、その差は接着面積の差なのか、修理者の差なのか、オーナーの扱い方の差なのか、分かりません。

ネック折れ修理でタイトボンドを使う場合は、補強がある方が安心と言う事です。