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ボディ破損 / Taylor 314 Left


 


 


 

ボディの割れを接着する際は、出来る限りずれないように接着したいのですが、割れが一筋(1本)だけであっても難しい作業であります。

こうなっちゃっていますと、かなり難しく全部きれいに揃える事はある程度諦めて、どこまで合わせられるか、どこを合わせたらどこが合わなくなるか、どの位ずれるのか、クランプは掛けながら接着出来るのかしら、そして接着本番の時には「あれ?仮止めの時はもっとうまく行ったのにー!」となる所まで考えておきます。

修理は昔から一人でやって来まして、それなりにやるしかありませんでしたが、気が付けばそこに山口の手X2があるでは無いですか!

一人でやろうとしますと手が二つしかありませんから、どうすれば上手くクランプ出来るか、順番はどっちからどうするか、何かジグ作らないとダメかしら?、等々…どうやってったら良いか分かんなくなる時があります。

一人じゃないってありがたい!

 

 

 


 


 


 

この時の見積もりは忘れましたが、塗装はしてありますが色合わせしてないところ見ますと出来るだけ面倒は省いて仕上げたのかな、と思います。

 

 


 

トップが無事だったのは、不幸中の幸い。

トップ板の事をサウンドボードと呼びます。

左弾きの方にとって左用のギターは貴重ですし、まして気に入った物となればなかなか見つかりません。

何につけ、左用の道具は貴重です。

 

左利きの人の中でも、道具は右利き用を難なく使いこなし、そして利き腕は左と言う方もいます。

そう言うバランスって、羨ましいです。