
スタッフの山口です。
今回はフレット交換です。
写真はネックジグと言って、アジャストロッドではうまいこと効かないような波打ちや大幅な修正が必要な場合、またノンアジャストロッドの場合はコイツに頼ることがあります。

調弦し実際にギターを弾く際のネック状態を弦を張っていなくても再現できる優れもの。今までもブログに何回か登場していますね。
意外と横になるだけでもネックコンディションはわずかに変わっていることが分かります。

ナットが底上げしてありましたので丁寧に取り除きます。

ここから3枚の写真は指板修正。

削れるところと削れないところを見れば波打っていたのが一目瞭然です。

修正完了。指板の色がだいぶ薄くなりました。

フレットを打ったら自分的に超重要な工程、フレットサイドの削り落としです。指板サイドを傷つけないよう、指板の端がまっすぐになるように感覚を研ぎ澄ませます。

大事な工程は必死なことが多いので写真を撮り忘れます。
一応企業秘密ってことにしておきます。

しっかりフレットを仕上げていきます。

ゴシゴシ。

アコギはある程度のピカピカさ加減がかっこいいです。

オーナーの指定がありましたのでタスクでナットを新調します。

ナット作りとフレット交換はその職人の腕前が分かるのでその道のプロが見ても高評価が貰えるように頑張ります。

コールクラークのヘッドは出っ張りがあるので慎重に溝切りします。

いい感じになってまいりました。

奥が今回製作した方です。

弦間もヨシ!

ナット調整後にサドル調整し弦高を標準にセットアップします。

フレットの種類はいくつかありますので好みのものを選んでいただけます。

リフレットは完了するととても清々しいです。

一丁あがりです。
コールクラークはオーストラリアのギターメーカー、メイトンから独立したクラークさんが2001年に創業したそうです。ネックの仕込み方が所謂スパニッシュ式(クラシックギター式)なのも面白いですね。今回のネックは波打ちがありましたが、このメーカーがネックが弱いとかそういうことではありません。たった一本のギターを見ただけで「あそこのギターはネックが弱い」と、そのメーカーのギター全てを見てきたかのように批判したり語る人がいますが、そういう人はどこか海外旅行に行って入ったレストランが美味しくなかったら「あそこの国の料理はまずい」と言っているようなものだと思います。木工製品である以上当たり外れというか、それぞれ個性があって、だからこそギターは面白いと思うのです。新しいギターは木が若く多少ネックなど動きやすいのはしょうがないと思いますが、弦の張力による変形は弦を緩めるだけで防止できますので、ビンテージにしても新品にしても弦は弾いていない時は緩めましょう。
今回も最後までありがとうございました。