リフレット(フレット交換)します。
リフレットの際は基本的に、指板の歪みを修正します。
初期型のアダマスのハイポジション部の指板は接着してなく、フローティングしている為、ふわふわするので、調整にも一工夫が必用です。
Fender のギターの様にネックを外してフレットを打ちます。
アダマスのハイポジション部は、指板の調整ーフレット打ちーネックリセットーすり合わせ、どの作業も手間を掛けたり、計算を詰めて作業しないと後で調整の際に悲しくなります。
(ハイポジション部には、大昔に作ったアダマス用のフレット打ちジグがセットしてあります。)
エリートと言うモデルは、ハイポジション部のフレット打ちはコツがありますが、それ以外は、一般的なギターと同じ感覚で作業できます。
(初期エリートの1537は、フローティングしてた記憶があるのでこれは別かな。)
特徴的なデザイン。
ここのフレットの処理は、アダマス、エリート共、同様に手間が掛かります。
当方のフレットエッジの仕上げ方は、この感じです。
リフレットの際は、基本的にナットは作り直します。
Ovation の場合、1弦、6弦(両サイド)の溝が内側に入り過ぎている事が多いのですが、交換の際はバランスよく溝を配置します。
Gibson Martin 等の場合は、気にならなければ、こちらから伺うことはあまりありませんが、Ovation ヤマハ、等の場合は、気になる事が多いので、弦間(溝の位置)をどうするか伺う事が多いです。
普段使用する、ゲージによっても調整が変わります。
当時の輸入代理店(中尾貿易)で10年以上仕事をさせて頂いたお陰でOvation の対応はいろいろと役に立っています。