こちらは、70年代の Martin D‐41 のネックリセットです。
弦は緩めたつもりでも、ある程度の張力が掛かった状態であれば放置された時間が長い場合、チューニング時同様、ボディが歪み、ネック角度が狂います。
サドルでの調整が出来なくなれば、ネックを一旦抜いて、リセットするしかありません。
ヒールを削り、角度を修正しますが、実際のネックのジョイントに関しての強度にはヒールその物部分は重要ではありませんが、(強度で重要なのは内部のダブテールジョイント部の精度)接地面の密着具合はきれいに仕上げたいところです。
サドルに関しては、頻繁に触れていますが、出すぎず、低過ぎずにならないようにネック角度を修正まします。
その際、ネックとボディのセンターがずれないように修正していく事が重要です。
指板、フレットの状態いずれかが悪い場合は、リフレット(指板修正、フレット交換、他)になります。
基本的には、標準的な理想の弦高 1弦・・・12F・・・1.8mm位 6弦・・・12F・・・2.4mm位 に調整します。