このバインディング剥がれは、Martin特有の現象と言ってもいい位です。
セルが縮んでボディのウエスト部からはがれてくるのが常ですが、このD-35は然程古くないのに剥がれちゃってます。
このまま貼れるのか、端まで剥がして切らなければならないか見極めます。
接着の後は、段差が無く、密着しているか良く確認します。
表面がきれいに出来ているかはもちろん気になりますが、少しでも密着できていないと非常に気になります。
密着出来なければ、トリムの黒の部分が太く見えてしまいます。
多少はバリなど出ますが、そこは接着後に研いてきれいにします。
古いMartinはこんな事無いのに何故、近年のマーチンははがれるのでしょうか、Martin だけ。
それぞれのメーカーで時代時代に諸事情はあるのでしょうが、なんとかなりそうなものも、対応しないのは修理屋にとって都合は悪くはないのです。