こちらのモデルは、スムーストップのアダマスでトップがつるっとしています。
ネックの角度が狂って、指板も歪んでいます。
接着面は双方きれいにして、必要があれば調整。
どのギターもそうですが、グリスアップはやれるときにやっておきます。
Gibson等は普段でもやりやすいのですが、奥まった所にあるものは普段はやり難いのです。
過去の記事でAdamasのこの部分は隙間が出来ているので、ネックをセットする前に隙間をある程度(全部埋めるのは不可能)埋めておくと説明しています。
このモデルはAdamasですが、隙間はありません。
他のOvationと同じ作りです。
この部分に隙間があるのは、AdamasⅡが出来て、Adamasが Super AdamasになってからこのSuperとⅡの2種類のアダマスに隙間があると思っていたのですが、眉間に力入れて思い出してみると、古いAdamasⅡには隙間が無かった気がしますので、隙間はきっとプリアンプがOP24になってからのSuperとⅡ。
おそらく経験上では、プリアンプが四角い時代のボディはそうなのでは無いかと思っています。
過去記事
過去記事
但しこの部分の隙間を直しても強度が飛躍して増すわけではありませんので、弦は緩めて管理しましょう。
隙間が無い、昔アダマスでも張りっぱのやつは、やはりベッコし、ジョイント部ボディが潰れている物もよく見ます。
指板の歪みの原因はこの剥がれ、具体的で分かり易い歪み方。
ブリッヂ等もそうですが、剥がれている部分は、反って歪んでいます。
暖めたりしながら、なんとか戻しましたが、より精度を求めるには、フレットを抜いて指板修正の必要があります。
ある程度良くなれば、後はフレットすり合わせで調整すれば良い場合も、指板真っ直ぐ、フレット状態も良くしたい場合、どちらもオーナー次第。