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ネックリセット+リフレット / Gibson J-45 70’s


先にこっちをやってしまいます。

ブリッヂプレートの弦通しの穴を修正します。

ひとつ飛ばしに2回分けて作業します。

丸くくり抜いて、同じ形の木をはめ込み、穴を開け直します。


これで弦のボールエンドが穴にめり込まなくなりました。


(現在の所、当方では伝統的な方法でネックの取り外しをしておりますが、近日中に蒸気を使わない新ツール導入予定)

ネックを外す際は蒸気を使かっていますので、噴出した熱湯で塗装が焼けてしまわないように、特にトップは絶対に焼かないように速やかにネックを抜きます。

 

 

焼けてしまう事はそれ程多くはありませんが、とても古い物の塗装では蒸気で一瞬で白くなってしまう物もあり、そうなると焼けてしまうのも早いです。

ある程度仕方の無い部分もありますが、蒸気は出来るだけ「シューシュー」やらず最小限に止めます。

シューシューしている時は、ボディが濡れたままにならないよう拭き取り続けて、塗装が焼けないよう速やかにネックを抜きます。

塗面が熱を持たないように、口で「ふっー!」したりもします。

それでも焼けてしまう事はありますので、Martin 以外では塗装の修正をする事も考慮して作業します。

(Martinの場合、塗装が焼けた例はありません。)

 

 


フレットはペッタンコ、指板も少々ネジレがありますので、リフレットします。


指板修正して、フレット交換。


14フレット以降の指板が下がらないように厚みをつけます。


第1フレットに合わせたナットを作ります。

ブリッヂは削られて薄くなっていますが、70年代ギブソンのブリッヂは元々薄ッペタイのでこのまま。

ネックの修理後によく皆さん、音が良くなった、と言います。

弾き易くなったことで、余計な力が掛からなくなり演奏に余裕が出来て、音に良い影響が出ている証拠です。