突然このサイトを見た方は、なぜネックを外しているのかわからないと思いますので、説明いたします。
簡単に申しますと、ネックの角度が狂ってしまい、調整仕切れないくらい弦高が高くなってしまった為です。
ネックが反ったり、おかしくなったらアイロン(ネックヒーター)で直せるではないか、とお思いの方も多いと思いますが、アイロンの場合は、かなり不確実ですので当方では、すすんではお勧めいたしません。
角度が狂った(歪んだ)分量(所)を熱と力で戻しているだけで、根本的な修理ではなく、簡易的な修理(応急的、場つなぎ的)と言えます。
暖めてまた冷まして固定する事は、貼ってあった粘着テープを貼り直した場合と全く同じではないですが似ている事がひとつと、歪んだボディは、ほぼそのままですので、ネックだけ元の位置に戻しても、また収まりの良いところへ戻ってしまう事は想像出来ます。
ですので、ヒールを削ってボディに合わせてやる必要があるのです。
ですが、以前にどこかに書きましたが、アイロンが全てダメな訳でなく、メーカーによっては有効なものもありますし、納期やコストも抑えられます。
逆に、リセットしても日頃の管理の仕方では、再度角度が狂ってしまう可能性もあります。
私が初めてアイロンでネックを修理しようとしてから30年位経ちまして、現在までいろいろと試行錯誤があり、現在でもアイロンを使う事はあります。
アイロンの使い方は相当上手いのではないかと自負しておりますが、経験上お勧めしないと言う事でございます。