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ネックリセット、リフレット / Gibson L-OO


 

古いギターは古いギターらしく、ギブソンはGibsonらしく、マーチンはMartinらしく、そんな風にらしく仕上げられればカッコよいなと思いつつ仕事をします。

そう思いながら修理完了するギターは、皆川ギター工房がやった修理となるのだと思いますが…。

先生はこう言ってた。本に書いてあった。ここは何ミリで。習ったやり方はこうで。など等、習ったり、勉強する事は勿論大事で、それだけでも修理は出来ると思いますが、私が思うカッコ好さで仕上げたいのです。

このカッコよさは、しみ込んだ感覚なので説明は出来ないのですが…。

何度となく修理を繰り返してるオールドギター等は、なんかカッチョ悪い物もしばしば見ます。

 


指板の厚みを足す場合、バインディングが無ければ馴染みやすいです。


フレットのエッヂは斜めにし過ぎず丁寧に処理します。


サドルの高さが、ナイスです。


エボニー(黒檀)ナット。


 


 

 

元に戻す事が第一で第二がそれの欠点を改善出来ればもっと良い、それが修理屋の仕事なのではと思っています。

それをその人のセンスでカッコ好くしようとして、第三にしちゃってるのを見るとゲンナリしてしまいます。

オールドカーやバイクなら第三のセンスも非常に大事な気がしますが、ギターの修理屋はオリジナルに沢山触れて知っている事と観察力を駆使する事が最も大事で、芸術的センスは特に必要無いのでは…と思っています。

経験と観察力が足りないと意に反して、第三の状態になってしまう事も。

 

などと、書いてみると、大層な事の様で、正解でもなんでもありません。

悪しからず。

それを持つ人が第3でも4でもよしとするならば、それが良いのです。