ネックリセット
ネックリセット&ブリッジ溝修正 / Kalamazoo
ネックリセット / Epiphone TEXAN 1968
ネックリセット / Martin OO-15
過去にも何回かMartinのボルトオンタイプを紹介しておりますが、ボルトオンなのに接着してると言う点を確認して、やっぱりなと思う回です。
ダブテールジョイントなら15フレットから空間に穴を空ける事が可能なのですが、これの場合はこのアジャストロッドのすぐ脇をピンポイントで空けなければなりません。
穴を空けずに何とか外す事が出来ていますが、動く気配が無ければ穴を空けてダブテールジョイントと同じようにはずしかないと思います。
いずれにしても、ボルトオンジョイントなのにとてもめんどうなネック外しです。
ダブテールジョイントは角度の調整が終わった後、シムを作って隙間を無くしてネックを固定します。
ボルトオンジョイントはシムの必要が無く接着せずにボルトで固定します。
作業上この点以外に差が無い訳なのですが、角度の調整をするまでが大変なのでほとんど手間は一緒、いや、外しずらいので返って手間と言っておきます。
はじめてやった時は、動揺したことを覚えています。
「なんで取れないの?」「他にまだどっかにネジ打ってあるの?」「???」
その時大先輩の方に電話しました。Martinやアコギの事ならその方に聞く。
「そんなことないけどね、ボルトンなら取れるはずだよ。」
分からないままなんだかんだいじっていると少しずつ動いているので、温めたりしながらじりじりと動かして何とか外れて見て、「接着してたのー!!!」
びっくりしました。
なので最初は、たまたま接着しちゃったものに当たったんだと思っていました。
ですが、どれも必ず接着してありますので 、申し訳ないのですがマーチンのボルトオンはダブテールジョイントと同じ料金になっております。
ご了承くださいませ。
ネックリセット /Gibson L-00
一目で分かるヴィンテージギターの風格です。このくらいの小ぶりなギターを自宅用にずっと探しておりますが、何せ良いギターにたくさん出会える恵まれた環境におりますゆえ、目移りして迷っているうちにどんどん相場が上がって手が出なくなってしまいました( T_T)\(^-^ )
そんなナイスギターを数多くネックリセットしてきた当工房ですが、皆川氏も僕もカウントしておりませんので一体今まで何本やって来たのかわかりません。しかしながら全国的にネット検索しても、うちほどネックリセットの記事をあげている工房は見当たりません。
「ネックリセット本数日本一!」の看板を自ら掲げなくとも、お客様がブログを見て「ここは日本一やってそうだな」と思って安心して預けていただければ幸いだと思っております。
「数をこなすよりも大事なことがあるぞ」、とどこかから聞こえてきそうなので今日はこの辺で失礼します。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
ブリッジプレート交換(トップ矯正)&ネックリセット / Gibson L-1
ネックリセット&リフレット / Framus 12弦
ネックリセット / Martin 00-18
ネック逆リセット / Gibson Dove
ネックリセットはネック折れに並ぶ皆川ギター工房のお家芸と言っても過言ではありません。しかし、師匠も僕も自分たちのアコギはネックリセットを必要としません。それは「弦を緩めている」からです。当工房に持ち込まれるアコギの修理が必要となる原因は弦の張力によるものが6割以上です。なので当工房では弦を緩めましょうと必ずお客様にお伝えしています。弦を緩めましょう活動。発起人は皆川氏です。数年前に僕は密かに心配していました。「みんなが弦を緩めて良い状態を保っちゃったら仕事が少なくなっていくのでは?」と。
しかしありがたいことに修理の依頼は増え続けています。まだまだ「アコギは弾かないときは弦を緩めましょう活動」を続ける必要がありそうです。
話が外れましたが、もちろんGibson Dove、ナイスギターです!チンペーさんを想って今回はダヴにしました。ご冥福をお祈りします。
今回も最後までありがとうございました。
ネックリセット / YAMAHA FG-200D
サドルも丁度いい感じです。
今回はリフレットが無いので、狙い易かったです。
リフレットする場合は、指板修正をして、新しいフレットになった場合、若干弦高は上がりますので、それがどの程度か予想を立ててネックの角度を決めなくてはなりません。
以前にネックを外さなければならなかったMorrisにはやられた経験があります。
モーリスなので、インターネット上にも割と多く情報があり、それなりに出来る限り調べて、過去の皆川ギター工房の資料にも照らし合わせて「これはダブテールジョイントに違いない。」と結論が出、ネックを外し始めたのですが、外れないのです。
一向に外れる気配が来ないのです。
私は、これはダブテールジョイントだと分かってますから、ずっとそうやって外しているのですが…
外れる訳ないのです、だって違うんだもん。
それからは、すごく調べても間違い(嘘)の場合も多々ありますので、分からないジョイントは指板を剥がす!
これに尽きると思っております。