ネック折れ(塗装修正無し)

ネック折れ修理(塗装修正無し)リフレット / Gretsch Tennessee Rose


 


 

修理前後の見た目が変わったように見えませんが、修理前と後です。

塗装が欠けてしまっている部分は、クリアで盛り上げてツルっと仕上げてますので、手触りに違和感はありません。

 

ネック折れ修理の仕上がりの雰囲気はいろいろあります。

過去の修理例も沢山見て頂ければ幸いです。

 


 


 

 

0フレットのギターのナットは単なる弦のガイドなので、難しい調整はいらない代わりに、0フレットを1フレットより気持ち高いフレットを打ちます。

ですが、1~6弦まで丁度良い高さのフレット等はありませんから、ナットを作るより面倒な調整になる事もあります。

 


1:指板修正をして


2:フレット交換をして


3:ナット(0フレット)交換をして


4:弦高他調整をして出来上がり。

 

リフレット(フレット交換)はセットです。

※オールドギター等、指板調整はしない場合もあります。

ネック折れ修理(塗装修正無し)/ Gretsch Nashville

 

 

 

ネック折れ修理は通常、二通り(塗装修正あり、無し)の仕上げプランがあります。

塗装修正ありの場合も無しの場合も仕上がりは色や塗装の種類等により区々です。

出来る限り修理例を更新していきますので、沢山見比べて頂ければ幸いです。

 

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gretsch Country Gentleman


 


 


 


 


 


 


 

当方のネック折れ修理は、塗装修正はせずにコストを掛けず仕上げるプランと、出来るだけきれいに仕上げる(塗装修正あり)プランの2通りあります。

特に塗装修正無しの場合は、メーカーの違いや古いのも新しいもの等、塗装の状態が違いますので仕上がり具合も区々になります。

ネック折れ修理の修理例を出来る限り多く上げて行きますので、見て頂ければ幸いです。

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson J-45


 


 

折れ、割れ等の修理は、塗装の状態等により仕上がり具合がそれぞれ雰囲気が違いますので、出来る限り沢山見て頂けるよう、ブログの更新頻度を以前より増やしています。

修理に関した事などについては、過去のブログで読んで頂ければ幸いです。

 


 


 


 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson Les Paul


 


 

 


 


 


 


 

折れたり、割れたりの修理の場合、塗装修正して仕上げる場合、塗装せずに仕上げる場合、濃い色の場合、シースルーの場合、等々仕上がりの雰囲気がそれぞれ、その都度違いがあります。

出来るだけ沢山見て頂けるよう、アップの回数を増やしていこうと思います。

修理やそれに関する事などは、過去のブログに遡って読んでいただけたら幸いです。

 

 

ネック折れ修理 (塗装修正無し) / Gibson J-45

当方の場合、補強の要らない接着剤を用いてますが、更に

これ位接着面が大きければ尚安心です。

そして、ご依頼者の方も現状維持で持って来て(送って)頂き、

接着面がぴったり合わさります。

 

 

折れちゃった事は非常に不運でございますが、その不運を不幸中の不幸にしてしまう事はホームリペアにて失敗してる場合、更にまた付け直しちゃったり、補強しちゃってる場合等はどんどん面倒になってしまいますので、出来れば現状維持のままキープでお願いいたします。

 

 

表は簡易的に黒く塗ってあります。

ギブソンの塗装膜は割と厚めなので、磨き込んでも剥げずに仕上がる事も多いです。

 


欠けてしまっている部分は、クリアで平らに仕上げます。


手触りを確認しながら磨き込んでいますので、

手触りに違和感は無いです。

古い新しいに関わらず、折れたり、割れたりするのは非常にショックです。
 
 
 
よくご質問いただく事の一つは、「ケースに入れておいた方が良いのか。」
 
 
 
 
これは環境次第です。
 
 
部屋に小さい子供や動物等がいる場合はケースに入れておいた方が良いかもしれません。
 
 
 
 
但しハードケースに入っていても倒れた場合は、ケースの中で折れている事も良くありますので、絶対に倒れない様、工夫して下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
湿気に関しては、ハードケースに入っていても密閉している訳では無いので、ある程度その場所の環境に影響されます。
 
 
 
 
 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson Les Paul


 


 


 

最近またそういった事を続けて聞きましたので、ギブソンの名誉の為に言ってみます。

私が声高に言う必要は無いのですが・・・

ギブソンが折れやすいのでは無いのです! ギブソンを持っている人が圧倒的に多いのです!

そりゃフェンダーもギブソン同様に持っている人が多いから、「ギブソンは折れる」につながってしまうのかと思いますが。

折れないフェンダーがすごいのです!

ギブソンはこのネックでなければGibsonでは無くなってしまうので、これでいいんです。

ヘッドもネックジョイントも角度を付けなきゃならないんだから。

 


 


 


 

マホガニーが脆いなんて言ってる人もいるようですが・・・

そうでなくって、ギブソンを持ってる人がいっぱいいるんです。

 

当方のネック折れの接着方法は、私が昔お世話になった工房で勉強させてもらったやり方なのですが、聞いた話では、預かったギブソンのネック折れ修理は保険で支払うので、写真を撮ってくれと言われ、その時すでに接着済で、保険用の写真の為に再度折る事になったそうなのですが、それが何やっても中々折れてくれず、苦労したと聞きました。

そんなに簡単には折れないものなのだと思ったのと同時に、折れる時は呆気なく折れるのだ、と認識。

大事な楽器、何にしろ倒さない様に気を付けましょう!

 

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson J-45


当方のネック折れ修理は、タイトボンドは使わず、補強しなくて良い接着をします。


しっかりと奥まで接着剤が行き渡る様、亀裂程度の割れは出来る限り開いて接着剤を差し込みます。


手で広げようとすると力が入り過ぎて想定以上に折れてしまう事があるので、開きずらい時にはクランプを使って開きますが、いずれにしても大きく開いた方が接着剤がよく行き渡ります。

 

 


塗装修正無しの仕上げの場合は、見た目は気にしない前提ですが、手触りに違和感が無いように仕上げます。


塗装が欠けてしまっている部分は、埋めて修正します。


何度も親指でこすりながら変な感じが無いか確認します。

 

 


 

いつも見て頂いている方々には、毎回同じような修理ばかりで申し訳ないです。

なのですが、補強要らずで、塗装修正もしない修理をしている修理屋は割と少ないと思いますので、修理例を出来るだけ多く見て頂きたいと思っている次第です。

塗装修正無しの場合は見るも痛々しい見た目になる場合がありますが、それも全部見て頂きたいのです。

塗装修正をしない仕上がりと塗装修正した仕上がりも比較もして頂きたく、どの程度塗装が出来ているのか。

勿論、日常他の修理もやっていますが、ネック折れ修理など沢山見て頂きたいものはこのように多くなってしまいます。

ご了承頂いて、今後とも末永くお付き合い願えれば幸いでございます。

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Epiphone Masterbilt


ネックが折れています。

丸く飛び出しています。


押してパチッと収まれば一件落着なのですが、戻りません。


押して戻らない部分は、戻らない原因部分を削ったりして戻します。


一向にきれいに収まらないので、取ってしまいました。

 

 


取り外してしまえば、やりやすくなりますが、ダメージが大きくなるかもしれないので、あまりやりたくは無いのですが…


しかしそのままくっ付けてしまう訳にはいきません。

取っちゃって正解でした。


塗装修正は無しのプランなので、剥げた所はそのまま。

欠けた部分は、足して手触りに違和感が無いようにします。


まだ新しいから、ショックだったでしょうね。

 

ハードケースに入っていても倒れた際には、中で折れている事はよくあります。

いずれにしても、倒れない様に気を付けて下さい。

そして弦は、しっかり緩めてね。

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / ESP


基本的には、強い接着剤で(タイトボンド等使わず)しっかり接着すれば問題無し。

ですが、ぴたっと閉じなければダメです。


細かい破片等が噛んでいれば、きれいに取り除きます。

 


何度もクランプを掛けて確認してから、接着します。

これだけ激しければ当然正面も割れています。
 
 
 
 

とにかく使えるようにする、プランです。
出来るだけきれいに、塗装も修正するプランになった場合は、このケースは全部剥がして塗り直しになりますが、いずれにしても明るいシースルーですので割れの跡は、ある程度残ると思います。

 

 


塗装のクラックは消えるところと消えない所もあります。


塗装が欠けてしまっている部分はクリアを盛って平らにします。


見た目は気にせずとも、手触りに違和感があってはいけません。


正面側は、平らにして黒くすれば目立たなくなります。

 

 


 

もう一つの修理は、ストラップピン部分。

根元からえぐれてしまっています。

力が掛からない部分であれば、見た目だけ修正出来れば良いですが、ストラップを掛けても大丈夫にします。

ストラップピンを打てるように円柱に掘って、木を埋めます。

 


足りない木部はパテ埋めです。


下穴を空けてからビスを打ちます。


下穴は、大きすぎ過ぎると緩くなってしまうし、小さいときつ過ぎて失敗の元になります。


ちょっとだけきつい位が良いです。

下穴を空けずに、もしくは下穴が小さ過ぎて木を割ってしまった方もいると思います。

必ず、使うビスのサイズに見合った、下穴を空けましょう。

 

 

 

 

アコギのトップ等ナチュラルカラーの割れは、目立たなくなればラッキーと言う感じなので、割れの跡は残る事は前提として下さい。

割れの跡が見えてしまうのが好まない場合は、色を濃く塗ってしまう事も時折ありますが、仕上げはオーナーの好みがわかれるところではあります。