ネック折れ(塗装修正無し)

ネック折れ(ホームリペア失敗)/ Gibson LP

折れ1

ネックが折れた際、ネットで調べて接着したようですが、使っているうちにまた折れてしまったそうです。

折れ2

それ以来、放っておいたそうですが、今回、塗装修正無しでの修理のご依頼となりました。

折れ3

この接着剤は、取り除かなくてはなりませんが、幸い奥までは流れ込んでいないようです。

折れ4

塗装無しの場合、基本、剥げた部分はそのままです。

筆などで色をつけると平らでなくなって、返っておかしくなります。

折れ6

塗装が剥げずに済むか否かは、元々の塗装がどの程度厚いかにも寄りますが、出来るだけいじらずに持ってきていただければ助かります。

折れ7

一度折れた部分は密着しても、少なからず段差が出来ます、2度目の修理は割れ口の段差も大きくなりがち、触った時に違和感が無いように割れ周辺も研ぎます。

折れ8

 

音楽を奏でる道具として、見た目は気にせず弾き倒すのみ、という方は少なくありませんし、塗装の剥げも返って迫力が出て良し、とする方もおります。

とても大切にキズがつかぬ様、接する方もおられます。

どちらもギター好き。

 

ネック折れ修理 / Epiphone

ep1

 

ソフトケースに入れていて、出した時には折れていたと言うことですが、ハードケースに入れていても、同じ事は起きます。

ソフトケースの場合、アクシデントがあった際はある程度のダメージは避けられないかもしれませんが、ハードケースの場合は、入っている状態や入れ方によって左右します。

まず一番良いのは、ケースに入れて前後左右に振ってみて、中でギターが動かずフィットしている事、ネック全体もしくはナット下付近がしっかり枕に乗って、ヘッドの先がどこにも当たっていない事。

緩くて中で動いてしまう場合は、新聞紙等で隙間をつめてやります。

普段はあまり神経質になるのも大変ですが、宅配便等を使って移動させる場合は、是非参考にしてみてください。

参考

ep2

塗装修正無しで完了

塗装修正無しでも、強度に差はありません。

 

ep3

塗装無しなので整形の際に塗装が剥がれてしまっても、そのまま仕上げますが、塗膜が厚めであれば剥げずに磨けます。

ep4

筋は残りましたが、筆などで色はあえてつけません、かえって後から着色した部分が浮いてみっともなくなります。

ep5

普段使い込んでいるギターの場合、塗装修正無しで修理される事が多いです。

 

ネック折れ修理 / LP type(Navigator)

ネック折れ

レスポールのネック折れです。

                                        ↓

ネック折れ

ネックは大体この辺りが折れます。

            ↓

ネック折れ

磨き作業で多少塗装が剥げましたが、塗装修正なしのプランでもある程度塗装が残りましたのできれいに出来ました。

(元通りの位置には戻りませんので、段差等を磨く際に塗装がはがれます。)

Gibsonの場合は、割と塗膜が厚いので、こんな感じで仕上げられる事が多いのですが、こちらはどうか分かりませんでしたけど、良い感じです。

ネック折れ

ネックに関わらず、折れや割れは、いじらず、触らず、持て来ていただければ幸いです。

 

当方の通常のネック折れ修理は、補強はせず、強度の十分な修理をします。

 

ネック折れに関しては、それぞれ修理屋さんの考えや、こだわりがあり、修理方法もまちまちです。

それに関しては、こちらでお話出来れば、幸いです。