預かる時に言ったもん! きれいに直んないですよ。って。
ならば、私なりにやるしかないんです。
今までもいろんな修理資料を本や、パソコンで見てきましたが、みんな上手くてどうやっているのか分からないのですが、あーやって仕事が出来る人はいい修理代取るんだろうな、とは想像がつきます。
単板ボディであれば戻せたところで勝負あり!になるが、このギターは合板ボディなのである程度戻せたとしても削って整形する事がほとんど出来ないから戻しても意味無いか…。割れてる部分は交換しないと…。
! 表面だけはぎ取って、変えればいいんでない? 合板なんだもん。
ひらめいちゃったな~!と思いましたが、完璧に密着させないと出来上がった後、浮いてる所は押すとプカプカ、フニフニ、してしまいます。
でも、もうそれしかアイディア無いので、それでいきます!
この方法は、やった直後は達成感に満足するのですが、翌日見ると気持ち悪くなります。不自然過ぎて。
やった直後は「うまいな~。」と自画自賛出来ているのでその場合は、冷静に見てはいけなかったのだと思います。
「こんなことにあんなに時間をかけたのか…」と、昔2~3度やった記憶があります。
ですので杢目を描き込む修正は一切やらなくなりましたが、なんでも経験しておくものだと思いました。
その時の教訓が多少生きたと思います。
「こんなもんでしょ。」と思えば諦めつくし、意外とよく見えます。
ウクレレは小さくて軽い事が、うっかり落としてしまいやすいとも言えるかもしれません。
ウクレレのストラップは両手を離すと落ちてしまうので、これもうっかりしやすい原因かもしれません。
ギターの様にストラップピンで留めるストラップであれば簡単に落ちる事は無いと思いますが、ギターではギブソン等の小さいストラップピンの場合、ストラップが外れて落ちる事があります。
私の場合、エレキを弾いている時に外れて何度も落ちかけた事があります。
エレキは重量があって、ストラップはしっかりかかっている事を確認したにも関わらず外れます。
恐らくストラップピンをかける穴が弱っていたのだろうと思いますが、お気に入りは使い続けたいですから、何らかの対応が必要になります。
いつもネック折れ修理をお返しする際に「倒さないよう気を付けて下さいね。」と伝えますが、ストラップにも注意が必要だなと改めて感じます。
前回3回に分けて紹介いたします、と言ったHummingbirdですが、4回になります。
今回ともう1回。
クリートと呼ぶ人は少なくもっと分かり易く、割れ止めと呼ぶ場合が多いかもしれません。
このクリート、あっても無くてもと書きましたが、確かにそうなのですが、割れの接着が難しい場合、接着剤がしっかり奥まで入らない可能性がある場合等はクリートも個数を増やして、補強の役目を担いますが、きっとそれも希望、願望、期待…。
しっかり接着をしていれば、わざわざ補強は要らないのですが、しっかり接着がしてあるトップのセンターの継ぎ目から隙間が出来てしまう場合もあり、これも仮にクリートがあったからと言って防げるか否かは神のみぞ知ると言うところです。
ネックや他の事に関しても、まずはそうならないように、日頃の一寸の気遣いが大事です。
バックを外して修理する事も考えたのですが、修理(私)の鉄則は面倒くさくしない。
面倒くさくしてしまうと費用も時間も余計に掛ってしまいますし、第一にバックなんぞ外したら面倒くさいです。
わざと面倒臭くしてやる人も多いですが、それはそれ。千差万別の流儀や美学があります。
幸い力木も定位置にありますし、出来るだけ元のまま修理します。
バックを外すのは、以前に紹介したSJ-200のような状態で、やむを得ない場合。