山口君のページ

ネックリセット / Gibson J-45 (山口君のページ)

スタッフの山口です。50年代のGibsonJ-45、写真はすでにネックを抜いたところ。ダブテイル部に見えている丸いのはアジャストロッドの終端部です。60年代以降はこのようにダブテイル部分まで終端部が貫通していません。写真のような貫通型の方が製作工程で手間がかかると思われますので、効率化の為に設計を変えたのだろうと勝手に思っています。このロッドの仕様変更は正確にはいつなのでしょうか。もしかしたら師匠なら分かるかもしれません。

ネック角度が大きく狂っている個体は適正な角度に直すと指板のハイフレット側がお辞儀をしてしまいますので下駄を履かせてあげます。見た目ももちろんですが、ハイフレットがお辞儀をせずに弦と指板が最後まで平行に沿う事で、音もより共鳴するようになるのではないかと思います。ただそれを聞き分ける程の耳はあいにく持っていませんので飽くまで理論上のお話です。


センターもズレる事なくできました♪初めからズレているオールドギターもたまにありますのでその時は出来る限り修正してあげます。


少しずつですがネック接着前に接着後のサドルの高さをイメージできるようになってきました。これも良い感じ!

溢れ出る男臭さ、渋過ぎます。60年代はミニスカートなど派手目のカラフルなファッションが流行した時代、それに合わせてかJ-45もチェリーサンバーストなど少し派手目に変貌しました。このギターが作られた50年代はロカビリーファッション全盛期、リーゼントにはやはりこちらの方が似合う気がします(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

ネックリセット / Epiphone Texan FT-79 (山口君のページ)

皆川ギター工房スタッフの山口です。今回のギターは1966年〜1969年製と思われるエピフォンのテキサン FT-79のネックリセットです。ナローネック+ハカランダサドル。当時はもうすでにGibson傘下ですので、ミシガン州のカラマズー工場で製作されたギターです。Gibson同様、基本的にヒールが太く、木工精度も高いのでスムーズにネックが外れると本当にホッとします。ちなみに画像はもうネックを外したところ。なんかネックブロックに数字がスタンプされていますね。

 


 

ネックの角度がいい具合に決まり、いよいよネックを着けるぞ、というところでパシャリ。接着後のフレットすり合わせや弦を張った時の雰囲気など、様々な要素を想像して角度を決めます。その後さらに師匠に見てもらいGOサインを貰ってから接着です。


 

写真が少なくてすいません。最後はフレットのすり合わせをして完了です。かっこいいですね〜!セクシーで綺麗な赤色です。僕は60年代のJ-45が大好きなのですが、60年代のTexanの方がなんか「通」っぽい感じがします。ロングスケールなのもいいですね!欲しい!!

、、けどこの後無事にSHOPに納品されました( ;∀;)/

 

ネックリセット/Martin D-18(山口君のページ)

初めまして、山口と申します。僕はお得意先のギターショップの在庫の修理が主なのでほとんどが自分のお小遣いじゃ買えないような価格のギター修理です。


記念すべき初ブログは1970年代のMartinD-18。今回の修理内容はネックリセットとブリッジの作成交換です。

 


指板をトップから剥がしてからダブテイルジョイントを温めます。僕が弟子入りした当初は師匠もプシュープシューと蒸気で温めてネックを外すと言う方法でやっていまして、初めて見た時は熱い蒸気を絶えず拭きながらネックと格闘している感じがすごく職人ぽくてかっこよかったです。

しかし修理において修理風景のカッコ良さが優先される訳ではありませんので2年ほど前からより効率的なヒートスティックに転換されました。Martinは良くも悪くも素直にネックが外れてくれます♪

 


 

ネックの角度を調整する前にブリッジを作成します。

基本的に指標となるブリッジがないとネックの角度調整ができませんので。

右が薄く削られてしまった元々のオリジナルのブリッジ。

左はアメリカから取り寄せられるマーチン風の既製品のブリッジ。

真ん中は僕の作成途中の新ブリッジです。0.1mm単位で師匠に相談しながらディティールの調整をしていきます。

 


ちょっと飛んで、ネックが接着されました。外した時の温める用の穴の穴埋めです。木目をある程度合わせないと「リセットしました!」と言っているような15フレットになってしまいますので、やはりエボニーよりもD -18のようなローズ指板の方が難しいです。

 


ブリッジのディティールもサドルの高さもいい感じに仕上がったのではないでしょうか。(師匠がOK出してるので多分そのはず。)


いいギターだね~!何年製でしょ。(皆川)

すいません忘れてしまいました汗(山口)

 

そうですか。

画像ではもっと古い物と思って見てました。

 

新しいページを作ってみようと思います。


 

題して、「山口君のページ」

こちら、スタッフブログと言いつつ私しか書いて無いのが実情。

この写真の手の人。

4年間位、週二(火、金)でうちで頑張ってる、山口君。

もうそろそろ、まあまあいい歳。

この人もやった仕事は画像に残しておりまして、担当は主にギターショップの在庫等。

もうちょっと言ってしまえば、お茶の水の某オールド専門店の在庫。

このお店からいつもいいギターを預かっているのに、私のブログのネタにならずにそのままになっているのは勿体ない。

この人にも書いてもらおうかとも思ったのですが、預かったデータを見れば無駄な画像が多すぎ、完了形の画像が無いやつ、時系列分かり難い、等々・・・サイト内のデータが私のとごちゃ混ぜになると、こりゃ面倒だな~、どーしよっかな~・・・考えました。

 

 

こうします。

預かったデータを私が管理して選んで画像だけ並べます、そしてとちょっとだけなんか字を書く時もある。

それを後日、山口君にテキスト(文字)を付けてもらう。

なので、先に画像のみアップしちゃおうかと思っています。

こんな感じで山口君のページを初めてみようかなと思っています。