フレット
フレット交換 / YAMAHA L-6
リフレットする際にはフレットの溝が狭い場合、広い場合ネックの角度があまり良くない場合、指板をうんと修正しなければならない場合、指板修正をしない場合、など等、リフレット以外の事もそうですが、その都度その都度、状況に合わせて判断して作業しなければなりません。
等とカッコいい事言ってますが、私も人間ですので判断を見誤る事もあります。
と言うより分かんないことだらけでございます。
ピックガード貼り直し、リフレット/ Gibson J-50
ピックガードの貼り直しと、リフレットをします。
貼り直す面(P/Gの裏とボディトップ)は両方きれいにして、貼り直す両面テープは画像のような弱っちそうなテープでは無くもっと性能の良いテープを使用します。
画像では、P/Gが先ですが、リフレットする際にP/Gは無い方がやりやすいのでP/Gはそのあとに貼り直してます。
貼り直す際には両面テープを使用しますが、接着剤を使う時と同じように均等に圧着されるようクランプをして丸1日置きます。
60年代Gibsonは、太めのフレットが打たれています。
新しいフレットは高さがあり、エッヂも立てていますので元より細いフレットに交換されたようにも見えます。
フレット交換 Gibson MK-35
Gibsonの中でも異色のルックスMK-35。75年〜79年の4年間だけ作られたMark Series、MK-35はサイドバック材がマホガニーですが、実はメイプルサイドバックのMK-53、ローズウッドのMK-81、ハカランダのMK-99とあるそうです。フォークソングブームが下火になり始めた時代も相まって売れ行きが全く芳しくなく、日本にもあまり出荷されませんでした。その後Gibsonのアコースティック工場が閉鎖に追い込まれたことからGibsonの黒歴史、迷走ぶりを象徴するギターと言われることもしばしばだそうです。
そんな背景を知ったからでしょうか、、何だか「てやんでい!俺だって良い音鳴らすんだぜ!」と言っているような顔つきをしていますね(⌒▽⌒)
確かにイイ音を奏でてくれましたよ!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
リフレット / Fender Stratocaster
古くて雰囲気の良い指板はこのまま温存、この見た目にも価値がありますもんね。
指板修正はせずにフレット交換します。
当方はアコギが得意なものですから、割合にするととても少ないのですが、時折こういったリクエストもあります。
中には「指板には絶対に触らないでください。」「そしてフレットのすり合わせは無しで。」等と言う人いますがそれは絶対に無理です。
悪しからず。
フレットのエッヂは削って揃えますので、当然その際に必ずヤスリは指板サイドに当たります。
指板は真っすぐに見えても真っすぐではないし、指板修正したとしても新しく打ったフレットはすり合わせをして精度を出します。
指板が真っすぐに見えても指板修正しなければ、新しく打ったフレットは指板修正した場合より多めにすり合わせる事になります。
特にフェンダーはアールがきついものがあり、チョーキングで音が途切れてしまう事がある為、他のギターより部分的にすり合わせの量が多くなります。
指板に触るなとか、すり合わせ無しは無理なのです。
フレット交換 / Yamaha L-41
ネック折れ修理(塗装修正あり)+リフレット / Gibson LP
塗装修正ありプランで仕上げます。
その後、リフレットします。
塗装修正する場合、色が剥げた部分をピンポイントに修正して、その後に修理箇所周りまで少しだけ色を濃く付けて馴染ませるのですが、修理箇所が濃くなってしまうのは個人的にあまり好きでは無いので割れ跡等も多少見えても出来るだけ薄くと心掛けてます。
割れを隠すためにその周辺を濃く塗装するリクエストがあればそれもありですが、おまかせ頂ければ私が最良と思う感じでやらせていただきます。
ナチュラルや色味が明るいシースルー等は、割れ跡が見えてしまっても出来る限り色は付ない方が正解ではないでしょうか。
出来るだけきれいに仕上げる為に塗装修正するプランがありますが、”とことん”出来る限りきれいに仕上げるのであればネック全体を一旦剥がして塗り直すしかないでしょう。
但し、時間もお金も掛けてトコトンやったとして、理想通りになるかはやってみなければ分かりません。
折れてしまったのだから、元には戻らないのです。
あくまで、折れて、修理したものなのです。
ストーリーは、ずっと続いて行くんだぜ!
リフレットしました。
プレーントップで色合いも、カッコいいレスポールです!
フレット交換 / AB Manson
フレットの減りは、ローフレット側がより大きく削れている事が多く、減りが大きいロー側のみ交換をご希望の方もおられます。
そうすれば交換本数は少なく、料金も通常のリフレットよりも安くはなるのですが、本数や作業内容を比較すると割高になると思います。
全フレット交換の6.5~7割くらいの料金ですが、その他にもリフレットの際のご要望には出来る限り対応していますので、その際にはお伝えください。
(このギターは通常のリフレット。)
リフレットの際に、指板は現状維持したい、ナットは交換したくない、等々。
部分交換の場合や指板の修正をしない場合では、指板の状態によっては新しく打ったフレットを沢山削って調整しなくてはならない状況が考えられたり、部分交換の場合には新しいフレットと古いフレットの差に違和感を感じる事もあります。
そのような不都合があるか否かよく見て、ご検討頂きます。
個人的には演奏中、大分違和感があるなと感じた例があります。→ フレット部分交換
フレット交換 / Martin D-35
当方のお客様や、いろんな方のブログ等を見ておりますと、すごく早い人で1~2年位でリフレットの時期が来てしまうようですが、例え減ってしまっても演奏上、不具合、違和感が無ければ大丈夫!
弾いて!弾いて!弾きまくってください!
フレット交換 / Ovation 1868-5
1~2回前のブログでアダマスのリフレットを見て頂きましたがアダマスの場合、エリートの様にネックを付けたままフレットを打てない理由を書きました。
エリートの場合は、通常通りネックは付けたまま打ち換えます。
Ovation はフレットを接着剤で固定しているのですが、年代によってその接着剤が異なる為、交換前の溝の掃除の仕方にも違いがあります。
古いやつから90年代後期位までは、カサカサの接着剤が詰まっていて、掃除がしやすくてこれをきれいに掃除してしまうとフレットがゆるゆるになってしまいます。
溝が広がらない様に接着剤を残して調整します。フレットは上手く溝に喰い付かせて更にその後、接着剤を毛細管現象を利用して流し入れて固定します。
コレクターズシリーズの1998だったと思いますが、このあたりからフレットの接着剤が重ーい、かき取れない(ドレメルで掃除しても、粘ってビットに絡みつくだけ)接着剤になります。
これは時間をかけて何とかきれいにしないとフレットが打てません。
この後、何年もせずに重さがそれほどは無くなったけど固ーい接着剤になったような気がします。
これも時間が掛かりますが、きれいに掃除しなければなりません。
2002年にOvationの代理店を離れてしまいましたので、その後の仕様変更等は分かりませんが、どのメーカーもどのギターも打ち換えるフレットの足に合わせた作業が必要です。