フレット

フレット交換 / Takamine DMP370NC N


 

クラシックギターのリフレット(フレット交換)です。

クラシックギターのリフレットは珍しいのですが、先日もやったばかりです。

「同じ修理が続く」あるあるです。

こちらのギターは、弦高が標準的ではあるのですが、弦高を低くする為に指板の歪みを無くしてネック(指板、フレット)の精度を上げる目的でリフレットします。

リフレットの際に気を付けなくてはならないのは、ネックの角度が十分であるか、十分でない場合もリフレットが可能か、どうやって可能にするかを考えて作業に入らなければやる意味の無いリフレットになってしまいます。

リフレットの際は、指板の調整がある事や第1フレットが交換前より高さが増す事が多く、そのままでは弦高が僅かですが上がりますので、弦高を下げられる余裕が無くてはなりません。

 

 


クラシックの時は、指板調整後、平らになっているか確認します。


指板はフレットを打つ前にチェックします。

打っちゃった後は、直せませんから。


どのポジションでも平らに。

 

 


リフレットするにも便利な道具が色々あって、私も試したこともありましたが、やはり昔からやっているやり方に戻ります。


トンカチでフレットをコンコン打つのが、結局納得がいきます。


今回は文字少な目でしたので、前々回 のブログも見て頂ければ幸いです。

 

フレット交換 / Masaru Khono Special

クラシックギターのリフレット(指板修正、フレット交換、ナット交換、他調整)です。

よそでもきっとそうだと思いますが、クラシックのリフレットは珍しいです。

エレキやフォークギターの鉄弦は固く、特に高音弦側は小さなポイントで当たり続けて深く削れるので、いずれ交換が必要になります。

 

クラシックギターでも低音側の弦は金属が使われていますので、弾き手によってはフレットを交換する程減ってしまう事があります。

若しくはフレット交換が目的ではなく、指板修正が目的の場合があります。

今回は純粋にフレット交換ですが、その場合も新しいフレットを打つ前に指板調整をします。

 

これから新しいフレットを打つ所ですが、上の2本が新しいフレット。

下の2本はスタッドが無いフレットで、もともとはツルっとして出っ張りの無いタングです。

古いギターで使われてる事が多いです。

 

スタッドが無ければしっかりと溝に喰い付かないので、角のある固いもので打ったり、切り込んだりしてスタッドを作ります。

しかし必ずと言う訳でもなく、ツルっとしたまま溝に打ってあるギターもあります。

 

 


真っ平にしなければならない指板修正は意外と難しく、全面を1度に平らにしようとすると、擦っている時にどちらかに力が寄ってサイドが落ちたり、薄っすらアールが付いてしまったリします。


指板は上から下まで(フレット上)真っすぐに調整されなければなりませんが、どのポジションでも平らでなければなりません。

 


ネック(指板)はサイドのラインを見て判断する事があるのですが、アールの付いている指板では、両サイドが落ち過ぎて気持ち悪い指板を見る事があります。

恐らくそこばかり気にし過ぎて削り過ぎてしまったのではないかと想像します。

 

 

※指板は調整上、フレットの並ぶ位置が真っすぐにつながる事と、指板の削れ等(押弦する部分)は無視した状態で平らに出来ていれば良いです。

エレキやフォークでは、指が当たる位置の指板が凹んでいるものやスキャロップした指板やキズ修正か何かでそこだけ凹んでいる指板を見ますが、修正する際は、こういった部分は無視します。

削り過ぎない事が鉄則です。

 

 


新しい第1フレットに合わせたナットを作り直します。


フレットが短くなった部分の処理が結構面倒です。


メイドイン都心です。


日本代表のギターの一つです。

 

大昔、黒澤楽器のお茶の水駅前店でアルバイトしていた時代がありました。

昔の駅前店は、現在と違いアコースティックの店で、当時の黒澤の1番良いオールドを置いた店でした。(新大久保店になる前)

店に入って手前がフォークギター(+エレキ)そして店の奥側半分弱がクラシックギターのスペース、そこにはお金持ちのお客様や当時の常務や店長(山口さん)がいつも当時の私には難しい話をして盛り上がっておりました。

ただ、聞こえてくる声は、常務のでかい声ばかりですが、それでも色々勉強になりました。

そして製作家の方なんかも時折いらしていたのではないかと思いますが、澄雄先生(黒澤澄雄)以外知りませんでしたから、河野さんなどもいらしていたのかなと想像しますとなんともったいないことをしたと今更思ってしまいます。

一度、製作家の方とちょっとだけ周りに誰もいない時、話をして頂いたことがありましたが、誰だったんだろう。

当時は修理屋の今井さんが神様でしたから、製作家の方にはあんまり興味が無かった…。

 

フレット交換(リフレット)/ Gibson Dove

指板修正をしています。

インレイ部分、最終フレット部分が凹んで平らにならず当たっていません。

バインディング部分も直線は出ていません。

 

ですが、これ以上削っては削り過ぎになります。

フレットが乗る部分が点で直線に繋がれば良いのです。

意図的にスキャロップした指板は強く押さえた場合はシャープしてしまう事もあると思いますが、この程度の凹みであれば演奏性を左右することはありません。

 

 


フレットはリクエストが無ければ、ステュ-マックのフレットでリフレットします。

 


別ブランドのフレットをリクエストされる場合は、別途料金にて取り寄せます。


ステンレスフレットは当方のメニューにはありません。

ご了承下さい。

「どうしても。」の場合は一度ご相談ください。

 


 

こちらのDaveは以前ピックガードを交換したギターです。

オークションで入手された直後は随分とボロでしたが、またこれで気持ち良く弾けますね。

 

 

フレット交換(リフレット) / Gibson ES-355


 

新しいフレットが打ち終わって、周りをかたづけて、余ったフレットを切り取る前の画像です。

新しいフレットを打つ前にほとんどの場合、フィンガーボードは調整(修正)されます。

 

フレットを打つにも、フィンガーボードを修正するにも他の作業にも、いろいろな道具があり昔より便利になりましたが、道具によっては頼りすぎると返って上手く行かなかったり、失敗してしまうことになります。

専門工具は、基本的に作業を楽にきれいに、誰がやっても上手く行くがテーマですから動画などでは当然、早くて上手く(注意点等説明しながら)作業を見せてくれてますので、私が若い頃でしたら力加減も分からずにいろいろ失敗したんだろうと想像してしまいます。

始めたばかりの30年近く前は、現在ほど便利工具も豊富では無かったので、私に取っては返って良かったのかと思ったりします。

そして現在までずっと継続で新しい道具を見ては「これ使えそう!」や「良さそうだけど、いちいち邪魔くさいな~。」等と思ったり、「これ使えそう!」買った後→「これホントに使ってる人おるんかな。」と、なったりましす。(昔は感動する工具もありましたが、もうしばらく無いですな。)

 

 

便利工具があっても、間違えて作業してはいけないのです。

アジャストロッドの状態は、ネックの角度は、指板やバインディングの状態は、等に合わせた塩梅の手加減があり、もしくは出来るか否かの判断も当然必要。

やっちゃった後で、「弦高が後0.1~0.2mm下がればベストなんだけど・・・」「後ほんのちょっとロッドを締めたいんだけど・・・」等満足出来ない事や、場合によっては「弾きやすくねーじゃねーか。」ともなりかねません。

 

 


バインディングが真っ直ぐになるまで削ってしまってはいけません。


フレットエッジを削る為の工具もありますが、アレでは斜めに削り過ぎてしまい、カッコよく仕上がりません。


ナット専用ファイルは色んな物がありますが、溝の底の形が悪くて私は使いません。


自分に合った工具を見つける旅は続きます。

 

 

ネック反り修理 , リフレット / Gibson F-2

今回はマンドリンの修理です。

こちらは以前ネック反り修理で、アイロン修正のリクエストで一旦は反りも直り、弦高も下がったのですが、それから数ヶ月、やはり戻ってしまいました。

当方では基本的にどのネック修理にもアイロンはお勧めしていませんが、リクエストの場合はアイロンいたします。

アイロンでの修正は物によっては、結果が良い場合もありますが修理方法としては簡易的にやる場合の方法ですので、当然結果が良くない場合も多くあります。

指板を一旦剥がして、貼り直して反りを直します。

古いギブソンマンドリンのジョイント部、初めて見ました。

ギターと大差は無いと想像していましたが、大分違います。

ダブテールジョイントの下にもジョイントと言いますか区切り部分があります。

どう言うことなんでしょーか。

そしてこの指板、エボニーだったはずですが、裏は何か茶色です。

剥がす際は暖めて剥がしますが、随分ひびが入ったなと思っていましたら、茶色い指板(ハカランダ?)に薄いエボニーが貼ってある指板なのでした。

前回アイロンをかけた際もここまででは無かったですが、ヒビ修正が多くて面倒だと思っていました。

アイロン修正した場合は、通常すりあわせしてフレットの高さをそろえますが、こちらはフレットが低過ぎて、すり合わせが不可能でした。

 

 


 

このひび割れを直さなければなりませんが、フレットを抜く前にヒビを接着してしまうと、フレットが抜き辛くなって、抜く際に新たに割れが出来ると思い、フレットを先に抜いたのですが、割れ部分がパズルのように剥がれて取れてしまいます。

それらを無くさないようにして、地道に全ての割れに接着剤を流します。

リフレットの際には注意する事がいくつかありますが、フレットを打ち込む溝と新しいフレットの足や足に付いているスタッドが溝と合っていなければ(合わせられ無ければ)良いリフレットは出来ません。

溝は出来るだけ広げたくありませんので、きつい場合はスタッドを潰して合わせます。

溝が広過ぎの場合や、きつく打つ場合は、専用工具でフレットの足を曲げて幅を稼ぎます。

マンドリンのリフレットは大昔に一度だけ経験があり、これが2度目。

その時はギターと同じ様にやってみて、なんでこんなに下手くそなのか、仕上げて見て大分落ち込みましたが、何で下手くそか分かりましたので次こそは、と思ってから何年経ったかもう分かりません。

このような細ーいフレットは、一手間、二手間増やさなければ、きれいなリフレットは出来ないのです。

何でも経験しておくものだと常々思います。

 

 

 

滅多にやらないので、


いつもより、


画像多めで。


ナットも同じデザインで作り直します。


小さい楽器は楽な部分もありますが、


難しい部分もとても多いです。


 

 

フレット部分交換 / 古い国産ギター


7フレットまで部分交換しました。


8フレット以降は古いまま。

高低差。


反対側から見た状態。

見るからに違和感。


上からの見た目の違和感は、あまり無し。

 

 

リフレットは、基本的には全交換ですが、リクエストにより部分交換もいたします。

こちらのオーナーの場合、ハイポジションでの演奏はあまりしないとの事、でありましたが、7フレット、8フレットををまたいで弾く時は、さすがに違和感はある様でした。

部分交換では、全交換より安くは上がりますが、指板調整が無くフレットも5~7本程度の交換ですので、感覚的に割高になります。

演奏上、違和感は出来るだけ感じないよう古いフレットに雰囲気を合わせますが、新しいフレットをこれだけ低い古いフレットに合わせて削ってしまう訳にはいきません。

ナットは新しい第1フレットに合わせて作り直しますので、ハイポジションでの弦高はローポジションでのバランスより高く感じます。

このような理由から、リフレット(指板調整、フレット交換、ナット交換、他調整)は、基本的に全交換になります。

 

勿論、やってみてあまり違和感を感じなく出来る事もあります。

元のフレットが高い低い、太い細い、ありますが、低いフレットの場合の部分交換は、こちらの感じになりやすいです。

 

 


第1フレットから最終フレットまで見たところ。

高さの違いがはっきり分かります。


ナットは第1フレットに合わせて作ります。


結果それでも良し。と言う事でした。

 

 

リフレットの際の基本作業以外のリクエストで他には、「指板面を現状維持でフレット交換したい。」「ナットを交換しないで元の物を使いたい。」等、出来る場合、出来ない場合ありますが、ご要望の場合は一度ご相談下さい。

 

リフレット(フレット交換)→ 指板調整、フレット交換、ナット交換、他調整

指板修正をして、フレットとインレイも交換します。

最近のもそうなのかは分かりませんが、古いグレコのギターはフレットバインディングにして細かい所もギブソンぽさを醸し出しています。

フレット交換の際には、オーバーバインディングで交換になります。

指板修正の際に気を付けなくてはならないのは、指板やバインディング、全てを真っ直ぐに修正して削り過ぎてしまわない事。

 

 

フレットが乗る部分が点と点で繋がったときに、真っ直ぐになれば良いので、指板面全体やバインディングをラインで見てしまうと削り過ぎになります。

重要なのは、指板全体の面やバインディングの直線では無く、点と点。

但し、各々のギターの指板面(フレット)のアール、クラシックギターであれば(フレットが)フラットになるよう、指板面にも気を配る必要はあります。

点と点が一直線に繋がった時に、バインディングのラインが順ぞりに見えても、指板が掘れている状態でもそれは問題ありませんし、それ以上削ってはいけません。

指板を削る際に気を付けなくてはならないポイントはまだあります。アジャストロッドの状態によってもその都度削るポイントを考えなくてはなりません。

ひと言に指板を調整すると言うだけでも、通り一辺倒にきれいに調整すれば良いと言うわけでは無いので、とても難しい作業です。

 

 


フレットの点と点に凹凸があったり、フレット自体が1本、1本ちゃんと打ち込まれていなければ、すり合わせの際に余計に削らなくてならなくなります。

 


すり合わせが上手く出来ても、フレットのエッヂが丁寧に処理出来ていなければ、触れた際にチクチクして気持ちよく演奏出来ません。


指板修正、フレット交換が上手く出来て、弦高だけいい案配に調整しても、新しいフレット(第一フレット)に対してナットが正しく調整され(作られ)ていなければ演奏性や開放弦の振動の不具合の原因になります。


一言で、リフレットと言っても大変なのであります。

 

 

フレット交換(リフレット) / Gibson Hummingbird

Gibson のリフレット(指板修正、フレット交換、ナット交換)です。

見た目にも激しくフレットが減っています。

ギブソンのネックバインディングは、フレットバインディング(

呼び方は色々)フレットの延長のようにバインディングが出っ張っています。

指板修正の際にそこは一緒に削って修正してしまいます。

 

 

フレットバインディングの見た目は、カッコよいですが、演奏上良い事はほとんどありません。

セルバインディングは時間が経過すると痩せてしまうので、フレットとの間にギャップが出来てしまい、弦が当たってパチパチ音が出たり、引っかかてしまって演奏不可能な状況にもなります。

フレットバインディングの指板の修正途中のもう少し分かり易い画像を撮ってありますので、その時にまた紹介いたします。

 

 


オーバーバインディングのフレットエッヂを一本ずつ丁寧に丸めて行くこともかなり手間ですが、それでもフレットバインディングよりまだ手間が掛らず、機能面でもこちらが理にかなっている。


何でもシンプルである方が物事優れている事の、これも一つの例だと思います。

 

ただ、優れていれば良いかと言えば、そうでない場合もあり、人の欲求は一定方向ではないものです。

 

私の想像ですが、バインディングを付ける予定の指板にその指板サイド丁度にフレットを合わせて調整しちゃってから、バインディングを貼り付けたもんだから、「フレット短いね~。」なんつって「じゃぁ、バインディングで。」なんて言って、「ほら!見てごらんよ、これオシャレじゃないかぁ~。」「これ他でやってないし、どうだい?」「採用~!」

なんて言いながら、フレットバインディングをやり出したんじゃないかと想像しています。

 

 

何故か、重ねて張ってあります。

剥がしたいですねー。

柄が消えちゃうピックガードの時代のHummingbirdです。

 

 

リフレット(フレット交換)/ Gibson L-OO


 

古いギターのリフレットです。

当方のリフレットの料金は、各工程を分けて設定せずに、指板調整、フレット交換、ナット交換等、必要な作業は込みの料金になっています。

ネックバインディングは有る無しに拘わらず同料金です。

指板調整の有無やバインディングネックに新しいフレットを打つ前の処理等、単純に手間が掛かる方が料金が上がる事が多いようですが、バインディングの無い場合のネックサイドの処理であったり、指板を調整せずに(触らずに)仕上げる場合も返って手間でもありますので、基本的に通常のリフレットでは料金に差は付けていません。

昔は、バインディングの有無で料金を分けていたのですが、それも然程大きな差は付けていなかったのですが(3千円差だった記憶)、バインディング付きのリフレットの方は得した気がして、バインディングなしの方はなんだかもらい足りない様な気がしていたので、十数年前から差を無くしています。


バインディング無しのネックは、横から見えるフレットの足部分の処理が面倒な場合もあります。


バインディングが有っても無くてもどちらが楽と言う事は無いのです。


ビンテージと呼ばれるオールドギターの古いパーツは素材を足して調整し直す事が良くあります。

 


リクエストによりますが、最近では牛骨ナットであってもエレキではオリジナルパーツを残す事があります。

 

当方は圧倒的にアコースティックギターの修理が多いでのでナットを作り直したり、ネックの角度を直すと同時にブリッジも作り直したりすることは良くあります。

作り直したパーツはオリジナルの雰囲気できれいに出来ている事が前提ですが、アコースティックの場合はそれで価値を大きく下げない様な気がします。

それはアコースティックの場合エレキと違い、修理しながら後世にのこしていくもので、特にソリッドのエレキギターが遺っている事と、アコースティックギターが遺っている事の意味が違う為ではないかと考えています。

そんな理由から、消耗パーツであってもオリジナルを遺して行こうとする変な価値観がエレキの世界についてしまったのではないかと思います。

エレキの世界しか知らない人は、取って置いても仕方ないアコギのパーツに拘ってみたり、アコギの世界しか知らない人は、エレキのオリジナルパーツに対しても特に未練がなかったりします。

理解はしていてもエレキの世界から来たアコギの修理依頼には時折、多少戸惑うことはあります。

(もちろん、アコギもオリジナルで状態が良い方が価値は高いです。)

エレキとアコギのオリジナルパーツに対する価値観の温度差があるな~、と感じている今日この頃。

 

フレット交換(リフレット) / Gibson LP

リフレットしました。

(指板調整、ナット交換、他調整込み)

フレットバインディングのリフレットは基本、今後オーバーバインディングになります。

※フレットバインディングと言うのは、ギブソンギター等に見られるフレットの延長のようになっているバインディング

※オーバーバインディングは、画像のようにフレットがバインディングの上に乗ってる一般的な状態

当然ですが、フレットバインディングでリフレットしたいと言う人は今までいない。

フレットバインディングと言ってもフレットとバインディングが一体になっている訳では無いので、時間が経ってバインディングが痩せてくればフレットとの間に隙間や段差が出来ます。

特に1弦側は、弾き方によってはその隙間に弦が当たった場合、パチパチ音がしたり、弦が挟まって演奏不可能になります。

 

 


当方のフレットの仕上げ方の特徴は、両サイド(1弦側、6弦側)を削り過ぎない。

端側(1,6弦側)が中側(3、4弦側)より低くなると気持ち悪いので、すり合わせの際は気を付けてすり合わせします。


フレットエッヂの処理は、斜めにし過ぎず、なるべく丸く仕上げます。

斜めに大きめに削り落としてしまえば、それだけで指の腹(1弦側)に当たり難くなるので、その方が処理は楽なのですが、いかんせん安っぽく見えてしまいます。

エッヂが立っていても、チクチクしないように手間をかけて仕上げます。


ナットはエレキの場合、アコギほど詰めずに調整します。

エレキの場合は必ずと言っていいほどアンプを使って音を増幅して演奏しますので、多少ビリビリいっても気になりませんが、エレキ弦は細いので、アコギよりちょっと溝を浅くします。

 

 

 

今思い出して、同じ画像をもう一回貼り付けてますけど、こちらのオーナーにリフレットをすんごい褒められちゃった。

頻繁に褒めて頂く事はあるのですが、もういいから。って言うほど、今まで出したどこよりもいいし、SNSでもみんな褒めてるって。

私、そんなの目撃した事ないので、かなりお世辞が入っていますが、それにしても褒められるって言うのは嬉しくて、人を幸せにしますな~。

うちのお客さんは、ホントにいい人ばかりで助かります。

長年やってきましたが物理的に無理な場合は除いて、完全拒否した人は一人。

レストランでもどこでも、どちらが上では無く、対等と言う事をわきまえている大人がうちのお客様。

この一人は酷かった、なんだかんだ言って、最後にやっておけと置いて行こうとしたので、ギターをドアの外に出しても帰ろうとするから、「落とし物で綾警に持って行くから、取りに行って下さ~い!」と、叫びましたら戻って来て「な、なんでそんなことするんだ!」と言って、幸いそれきりです。