ペグ
ピックガード交換 / Martin D-76
アメリカ建国200周年記念モデルのD-76。1976年に1776本作られたそうです。インレイの星は建国時の13州を表しているとか。言わずもがな、ナイスギターです。
話は変わりますが、SDGsという言葉、楽器業界には耳の痛い言葉だと思います。ハカランダを始め世界中のローズウッド系樹種やマホガニー系樹種などの伐採による環境破壊や絶滅危惧種の増加に大きく関わってきたからです。少しずつ持続可能なカタチを目指す動きもありますが、まだまだが課題が多いのも事実です。どんな楽器も使い捨てにせず、メンテナンスやリペアをして長く使い続けることが一番簡単に貢献できる方法ではないかと思います。メーカーも今までの仕様、材料に拘らず新しい素材の開発をさらに進めて「古き良きものを大切に、また一方でこれからは新しい技術と素材でさらにいいものを目指す」これが楽器業界にとっての健全な姿になっていくのかな、と思います。
日本は林業の衰退から逆に杉や檜が生え過ぎちゃって花粉症が増えているくらいなので、その辺の樹種を最新の技術で楽器に向く材料にできたら一石二鳥なのになぁ、、と随分前から考えたりしてます。YAMAHAあたりはもう着手しているかも?国内楽器メーカーに期待したいですね。
全然話が変わってしまいましたが、、今回も最後までありがとうございました。
ペグ交換 / Paul Reed Smith
電気周りの修理や、その他の改造等も一切やっておりませんが、アコースティックギターと同様の作業(ネック折れ、フレット交換等)でしたらエレキも預からせて頂きます。
より専門的な対応をお望みであれば、エレキギターにも詳しい専門店へご依頼下さい。
※現在はエレキ専門の修理者が不定期ですが手伝いに来ていますので、一般的な電気修理でしたらお預かり出来ます。
※不定期の為、お見積りが数週間頂く場合があります。
グローバーのロトマチックタイプへ交換する為には、穴のサイズが大きくなりますが、穴は全部同じサイズに貫通させず、元のブッシュを再度取り付けられるように段にして残します。←(オーナー喜こんでくれて私もうれし。)
オールドエレキの査定は、アコギに比べてオリジナルパーツ重視の傾向が強いので、パーツ交換がされていてもオリジナルパーツを保管してある事やオリジナルへ戻せる状態が望まれ、市場価値の高いものほど配線(ハンダ)等も含めていじられていない事が重要視されているようです。
アコギの場合もオリジナルパーツで使用可能ならばその方が査定も良いと思いますが、修理する事が当たり前のアコースティック楽器は、エレキほど重視されてないように思います。(交換されたパーツがカッコ悪くなければの前提)
今回のようにペグだけでなく、ブリッジ、ナット、サドル、それぞれのパーツの質で音の性質も変わります。
大きく変化が感じられる場合は、交換前後のパーツの質量の差が大きい場合。
重ければ音も重くなり、サスティーンも長く、軽ければ音も軽く、サスティーンも短くなります。
アコースティックギターの場合は、ナット、サドルを交換する事が良くありますが、プラスティック系から牛骨へ交換した場合でも変化は感じられます。
この場合は重い方へ交換していますから、音は重くなり、感覚としては音が良くなったと感じる場合が多いようです。
しかし、この辺は全く好みですので、どちらの良し悪しと言う事ではありません。
重く、サスティーンも長くなると音もゴージャスになったように感じますが、好まない人には暗い音に感じます。
軽ければ音は軽く、サスティーンも短いですが、言い方を変えれば明るい音と言えます。
パーツだけではなく、ギターそのものの重量でも音質が左右されますのでギターを選ぶ際や、パーツ交換の際にはこの事もヒントにしてみてください。
ペグ(金属パーツ)みがき
では、磨く術は何かと申しますと、これ、→ ボンスター 。
スチールウールでは、キズが付いたり、メッキが落ちてしまうのではないかと思いますが、これ以外にはきれいに出来ないと思っています。
当方では、No.ooo という品番の極細タイプを使っておりますので、荒めを使う場合は一応気をつけてください。
ついでに、もうひとつ、以前にも書きましたが、ペグボタンの締め付けに関して。
特にこのグローバーのペグのつまみは緩み易いので、ついつい強く締めがちになりますが、この矢印の部分に入っている、ばねワッシャーが潰れるほど締めてしまっては、弦を巻く際も重くて疲れます。
ずっと潰されていますと、そのうちただの平ワッシャーになってしますので、機能を果たさず、更に緩み易くなってしまいます。
過去記事 こちらも読んで頂けたら幸いです。