お世話になっております。スタッフの山口です。今回は貴重な1930年代のGibson L-00のネックリセットです。
少しずつブログを意識した写真が増えてきましたが、今回は修理前の弦高を撮っておりました。
サドルはギリギリまで削っているのに4mm以上の弦高です。一般的なアコースティックギターでは6弦側12フレットで2.5mmくらいが好まれますのでネックリセットで改善したいと思います。
スタッフの山口です。1950年代のGibson LG-3、ネックリセットを見て行きたいと思います。
写真では分かりづらいですがネック角度が狂ってしまっています。これではサドルを削ったりアジャストロッドで調整しても弾きやすい弦高まで下げられません。
スタッフの山口です。今回はGibsonのLG-3のフレット交換です。角度が悪いので本当はネックリセットしたいところですが、先方の予算を踏まえ今回はアイロンで角度をできるだけ修正してあげてからフレット交換することになりました。
残暑見舞い申し上げます。スタッフの山口です。
今回は手工品のooo−45モデルのネックリセットを見ていこうと思います。
珍しく修理に取り掛かる前に写真を撮りました。よく見るとヒールに隙間が出来ています。
近年の本家マーチンでもたまに見られる不具合です。原因はダブテイルジョイントの精度が悪かったり、シムに紙が使われていたりでこうなることが多いです。
今回はどうやら精度が甘く長年の弦の張力に負けて隙間ができたようです。
本物のマーチンと雰囲気は違いますが、高級感とヴィンテージ感は本家に負けないギターですね。もしかたらマーチンの工場で働いていた職人さんが独立して作ったとかでしょうか。専門学校生の卒業作品の可能性もありますが、どちらにしてもウン十万円はしそうですね。
今日修理が完了した12弦ギターはネックリセットし終え、フレットのすり合わせも終わっていましたが、想定していたよりサドルが低めに仕上がってしまいました。そのまま納品するか迷いましたが、師匠に相談したところ「納得が行かないならやり直した方がいい」とのこと。
よし、と、もう一度、一からネックを外し、リセットし直しました。今日やっと完了。サドルの出もちょうど良く「納得」できる仕上がりになりました。ネックリセットは接着後にフレットはすり合わせなのかリフレットなのか、リフレットなら指板修正はどの程度か、アジャストロッドの有無や調整幅など、多くのことを想定しながらやらなくてはなりません。経験と想像力を頼りに戦う修理ですので、納得のいく仕上がりの時は喜びもひとしお。大変ですが達成感があり好きな修理の一つです♪
お世話になっております。スタッフの山口です。今回は最もポピュラーなメンテナンス、「ナット交換」について詳しく見ていこうと思います。弾きやすさや音に直結するパーツですので、修理職人を志す者にとって最も基本的でありながらとても難しく繊細な作業の一つ。終始0.1mm単位の精度を必要とします。
お久しぶりです。工房スタッフの山口です。しばらく写真の整理が出来ていなかったためご無沙汰になってしまいました。またちょくちょく登場させていただきます♪
今回はKamakaのウクレレのブリッジ交換です。見ての通り、4弦側が欠けてしまっていますね。今回は新しく作り直します。同じ材、同じ寸法で完成を目指します。
磨いてレモンオイルをしつこく塗ったばかりですので元のブリッジよりも濃く見えますが、オイルが落ち着いたら同じような色合いになりました。後はトップに貼ってサドルを作って完了なのですが、写真を撮り忘れてしまい今回はこれでおしまいです(*_*)
来週はYAMAHAのギター修理をお送りします♪
いつも皆川ギター工房のブログをご覧いただきありがとうございます。スタッフの山口です。
今日はブリッジの作製をまとめて3個見ていきたいと思います。既製品のブリッジも売られていますがそのギターの型や年代、仕様に沿ってなるべくオリジナルに忠実に一から作っていきます。
山口君に、もうしばらく続けてブログを書いてもらいます。
手を写しちゃうところなんかは、私に無いセンスですね~。
さー、今週のお題もはりきって、テキスト付けてくんなまし。
、、、と言う事でテキストをつけて行きたいと思います。スタッフの山口です。写真はすでにネックを外し角度を決めた後。0.5mm厚のエボニー(黒檀)を階段状に3枚重ねて接着しサンドペーパーで均してから写真のように指板に貼ってあげます。角度をつけるとハイフレットが下がってしまいますので、厚みを足してあげる必要があるのです。ギターによってはこちらの工程が必要ない場合もあります。
指板の厚みを足し過ぎると逆にハイフレットが跳ねてしまい、指板修正しなくてはならなくなります。逆に低過ぎるとせっかく下駄を履かせたのにお辞儀してしまいます。この指板の厚みを接着前に調整する工程は非常に難しいです。ギターの為にもコスト的にも余計な修理工程は増やさない方が良いのです。
デデン!お待たせしました。Martin 0-18 1931年製の全身画像です。もはやヴィンテージというよりアンティークに近いです。アコギの博物館に飾られるであろうオーラを感じます。1931年といえば満州事変があった年、それから90年が経ち、大日本帝国も中華民国ももうありませんがこちらのギターは当時のままです。もしかしたら200〜300年後はストラディバリウスのような価値になるのでしょうか。