修理実績
ブリッジハガレ修理 / ウクレレ
ボディサイド割れ修理 / Martin
ボディサイドの割れの修理です。
始めに撮り忘れて、すでに着けてしまっています。
ボディ(トップ、サイド、バック)割れを接着した際は、しっかりと接着剤が割れ部に入れば、補強は無くても構わないのですが、かなり広範囲で割れていて、割れ部も中よりですので補強を入れて完了させます。
ボディ割れを接着する際は、段差が出来ない様に気をつけますが、戻りきらない部分があったりと割れ修理の一番難しいポイントです。
補強があると安心感があるためか、補強の有無を気にする人も多いですが、割れの状態や、場所によって割れ自体の接着が難しい事があります、その際の補強には意味があり、その場合は補強と言うより接着出来ない代わりと言う感じですが、安心感も欲しい場合補強を入れることがあります。
書いていて、分かりづらくなりましたが、いろいろなのです、音は聞き分けられるほど変わらないと思いますが、耳が良い人等は、なるべく変わらないようにと要望があれば、補強は入れ無い事もあります。
もう1本、別のギターのサイド割れがあります。
ネックリセット / Martin D-18 ’30s
指板(フィンガーボード)のアールについて
リフレット(フレット交換)なので、この指板(フィンガーボード)のアールをどうにかしなければなりません。Fenderみたいだ。
ネックの状態をある程度判断する為にバインディング(指板サイド)のラインを見ますが、おそらくそれだけを気にするばかりに、サイドばかり削り落としてしまったのかと想像します。
バインディング剥がれ修理 / Martin
ネックリセット / Ovation 1687(Adamas)
Ovation Adamasの場合、ハイポジション部をトップに着けてしまうと、14フレットから指板が極端に折れ曲がってしまいますので、通常その部分の指板は浮かせてありますが、いろいろな理由から着けられてしまう事があります。
指板エンドが接着されていない為に出る不具合としては、隙間が狭い場合は、先端が表板に微妙に触れてしまって、ノイズ(共振音)が出てしまう事、指板がふわふわしていますので、そのポジション上での演奏では音に全く腰がない事や、14フレット以降上側に曲がついてる場合は演奏上問題があります。
ネックリセット / Martin
弦高が高くなってしまって弾き難くなってしまったら、調整します、調整では弾き易くならなければ修理となります。
弦高が下がらない1番の原因はネックの角度の狂いなのですが、これの修正の方法も2~3通りあります。
文章だけでは分かりにくいですが、ネックは抜かずネックヒーター(アイロン)で矯正したり、指板を剥がしてジョイント部にクサビを打って角度を戻す、あるいはアイロンとクサビ両方使ったりして角度を戻す方法があります。
この方法は決してダメではありませんが、根本的な修理とは言い難く、納期やコスト優先の対応策と考えるのがよいと思います。
ボディが歪んで角度が狂ってしまった分、ネックヒールを削り直してやるのがギターにとってもストレスのない修理でしょう。
大先輩の村山さんは、アイロンは持っていないとおっしゃっていましたので、「アイロンなんてやんね~よ。」と言う事でしょう。
ヒールを削りながら、考えるのはサドルの高さ。
イメージとしては、弦高1弦1.8mm、6弦2.4mmとしてサドルの高さ、但しブリッジの形状によっては、どちらかが出すぎたり、低すぎたり、その場合のバランス。
リセット後、リフレットする場合指板のどこがどの程度調整で削れるか、その場合計算上どの位考えと誤差が出るか、リフレットしない場合の多少のネックの反り、歪みの影響等。
Ovation Pickup +LR Baggs
オリジナルのプリアンプを諦めて、オベイションのステレオピックアップをモノラルに改造してLR Baggsのプリアンプにつなげます。
2本とも切ってしまう必要はないのですが、両方とも切れそうでしたので、一旦両方切っちゃいます。
Ovationの古いプリアンプは、過去に2度、現在の代理店で探してもらっても無かったので、このような方法も選択肢の一つになると思います。
私が中尾貿易で仕事をしていた頃を思い出しますと、プリアンプも含めてパーツ類が一般で入手可能なものと比べると非常に高価と言う事もあり、使用重視であればプリアンプの耐久性やコスト面でも良いかと思います。
ブリッジ交換 ネックリセット / Martin D-18 ’50s