修理実績
ネックリセット / YAMAHA L-10
Yamaha L-10 のネックリセットです。
ボディ材がインディアンローズとハカランダ(ブラジリアンローズ)の2週類があり、こちらはハカランダボディ。
今の時代、ハカランダを使うには、最上位機種でなければ中々使うことがありませんが、この時代はまだ多少贅沢な使い方が出来たのでしょうか。
サドルは、高過ぎず、低過ぎず。
ネック角度は、ヒールを削って調整しますが、ただ角度が着けばよいわけではありません。
現行品のマーチンやギブソン等のサドルは高めの(ネック角度がきつめ)のセッティングであったり、古いギターは高くし過ぎず、雰囲気も気にしますが(構造上、高く出来ないものもある為)、基本は高すぎず、低過ぎず。
ネック折れ(塗装修正なし)/ Gibson Firebird
ライブなど演奏活動メインの方は、通常使用で支障が無ければ、塗装修正なしの仕上げで修理する事が多いですが、何れにしよ塗装修正有りの場合は、ナチュラル仕上げは色を付けて、なんとなく自然な雰囲気を出せないので、とても難しいです。
ナチュラルのネック折れをなるべくきれいに仕上げる場合は、どのような方法にするかお客さんと良く考えて決めます。
バインディング剥がれ / Martin
ネック折れ修理(塗装修正あり)/ Gibson LP
ボディ破損修理 / アコースティックギター
お世話になっているショップからの依頼です。
何らかのアクシデントにて破損してしまったそうです。
破片とバインディングの一部は、その際に無くなってしまったらしいです。
修理は毎回毎回、特にこういった、破損の場合には、考え考え始めるのですが、今回は取り掛かるまで、いつもより時間が掛かった気がします。
破損はこの一部ですが、なるべくきれいに直そうとすると割れの延長線上広範囲に及んでしまいます。
それも仕方ないと言う条件を踏まえつつ、いろいろ考えます。
考えが決まり作業が途中まで進み、上手く行かなかった部分をリカバリー出来ず、貼った木を剥がして捨て、再度やり直して、なんとかゴール。
ヒールキャップ交換 / Martin
ネックリシェイプ / Martin ooo-28EC
今回のネックリシェイプは、全面的にお任せ頂いたので、受けさせて頂きました。
弦高が低くなって、グリップが変わって、今までとは全く違うギターになったのではないでしょうか。
昔、気に入っていたギターのグリップのイメージがあるそうで、「そう!こんな感じだった。」とおっしゃっておられたので、良かったです。
プリアンプ交換Ovation1617-1 / Fishman
Ovation に Fishman Ellipse Matrix Blend をつけました。
マトリックスブレンドですが、ピックアップはそのままオベイションの付いているものを流用しました。
その方が見た目も自然ですし、手間も省けます。
古いOvationの電気周りのパーツ(その他のパーツも)の在庫がなくなり修理、交換がほぼ出来無くなってきています。
神田商会へパーツの問い合わせをしても詳しい人がいらっしゃらないので、修理扱いで本体ごと預けて、実物を見ながら探して、数日後パーツが有りませんので、修理不可です。となります。
この面倒なやり取りを過去2~3度やっていますので、お客さんと協議やり取りの結果、チョイスしたのがFishman。
コンデンサーマイクは、使う際によい位置に合わせていただきます。
ネックリセット / Gibson J-45 40’s
古いGibson(40年代)のネックリセットです。
ネックを外す際は、蒸気を使いますので、ギブソンのように外し難いものは時間が掛かって蒸気で塗装が焼けてしまう事があります。
焼けてしまったら、塗装は修正しなければなりませんが、ここまで古くてクラッキングも派手なものは、塗装を部分修正すると周りと雰囲気が多少変わってしまうので、出来るだけ焼けないようになるべく早く外したいのですが・・・
今回も、セ~フ。
古い楽器(特にアコースティック)は必ず修理暦がありますので、過去の修理屋さんが蒸気でも外れないような接着剤を使っていないか等と考えると、いつもちょっと緊張します。
ネックが色濃く着色してあり、分かり辛いですが、中から見ればメイプルとローズの5ピースと言うのが分かります。
いつもですが、古いギターは、材料の質が良いのか、時間が経ってそうなるのか、木が硬くて、ノミを使った場合、ノミがすぐに切れなくなります。
※個体差はありますが、修理後若干鳴りが変わる場合がありますが、弾いて行くうちに元の音か、それよりもう少し良くなって行きます。