修理実績

叩いても外れないナットの外し方(ナット交換)

ナット外し3

つき板が厚くて、がっちり接着されているナットは叩いても外れません。

ナット外し1

無理に叩くとつき板が割れてしまいますので、切ってから叩きます。

ガードのガムテープは、弱くしてから貼ります。

ナット外し2

当方の場合、のこぎりとドレメルを使って、底面ギリギリまで切ります。

 

ナット外し4

反対側も。

しっかり下まで切ってやらないと、くっついて残ってしまいますので、それだとまた面倒くなってしまいます。

ナット外し5

下まで切れましたら、両側を叩いて外します。

ナット外し6

左右叩いて、外します。

ナット外し7

 

そして、剥がれましたら、摘んで外します。

これで無傷で外せます。

サドルも外せない場合はこの方法で外しますが、ナットより薄いので少々やりにくいです。

必ずいずれ外さなければならないパーツですので、もっと軽く付けておいてもらえれば助かるのですが・・・。

 

 

基本調整 / Gibson Southren Jumbo

sj3

とてもきれいな、50年代中期のsouthern jumbo。


 

sj2

サドルは取れなくなっていますので、この状態で調整。

その他ネックアジャスト、ナット調整。


 

Gibson SJ

ここまで修理暦の無い、古いギターはめずらしいです。

また、とても良いギターを見せていただきました。

 

 

ピックガード交換 /Martin00-18

ピックガード1

「まるで下敷きのような。」

この面取りもされていない、下敷きのようなピックガードを交換します。
ピックガード2

なるべく色の薄い部分使用。


 面取りして、全体を水研ぎ。

ピックガード4

材料費増しで、贅沢な使い方。


 

ピックガード3

お好みはそれぞれです。


  明るい感じになりました。

 

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Martin 0-42 /ネックリセット


 

 ネックの角度が狂って、弦高が下げられなくなったMartin 

Martin oo-42 リセット1

ネックリセットは、修理の中でも大掛かりな部類の修理です。

ネックは、指板に穴を開けて、蒸気を使って外します。

 ネックの角度がつくと、ジョイントから先が下へ折れてしまうので、指板を厚くして真っ直ぐになる様にリセットします。

ネックリセット 指板厚調整

ジョイント部12フレット~指板エンドまで少しずつ厚くなっているのが分かるでしょうか。