弦の巻き方

弦の巻き方。


こんな週末ですから、久しぶりにこれを取り上げてみましょうか。

マーチン巻きって言うヤツだと思うのですが。

 


マーチン巻きって、ちゃんと巻けていれば見た目は良いのですが…

マーチン巻きって全く意味無い上にこんなに緩くては、無駄以外に何も無いのであります。


鉄弦以外の弦であれば、工夫した巻き方は意味があるかと思いますが、鉄弦では弦交換の時などに外れ辛く怪我の元になります。

 


巻き方に拘るのであれば、きれいに、どの位巻くかが大切。


低音側は太い分、自ずと巻き数が少なく(長さが短く)なります。


下へ巻きます。


弦が切れてしまうポイントは穴の縁なので、チューニングで音程が上がった際に穴が隠れるところまで巻いてやります。


当方は、毎回弦を緩めて1日の使用を終わらせる事を推奨していますので、少しでも切れ難くなる様に。

 


 

チューニングを繰り返すと、針金をグニグニやっている事に近いので、弱い弦(フォークギターは、1、3弦)は切れやすくなります。(エレキは1、4弦…プレーンの1番細い弦と巻き弦の1番細い弦)

どうしても頻繁に切れてしまう場合は、切れやすい1弦、3弦は、そのままチューニングしたまま、他の弦を緩くしてやれば大丈夫です。

弦を緩める、緩めない、1音下げる、1回転緩める等々、いろんな説がありますが、当方の場合は長年の経験上から、緩い分にはいくら緩くても良い。であります。

弦を緩めた場合には、逆ぞりする可能性はありますが、(大半が緩めた事がそもそもの原因では無いと思うが…)緩めなかった場合には、ネックの不具合、ネックが無事ならブリッジの不具合、ブリッジが無事ならトップの不具合、またはいいろいろ複合してと、必ずどこかに歪みが出ます。

フォークギターでは70㎏以上のチューニングの負荷をかけるわけですから、それが長期に掛かり続けてしまえば薄い箱のボディは、ゆっくりと歪んで行き、そのうちネックの適正な角度が維持できなくなります。

いちいち面倒くさいとお思いの方は、「めんどくさ~いっ!」って言いながら楽しみましょう。