フレットの交換時期についても多い質問の一つです。
フレット交換するか否かについても、修理した方が良いか否か、聞かれた時と答えは同じです。
オーナーが決めればよいのです。
「このフレットまだ交換しないの?」→と言われたって音もビリつかないし、弾き難くもないし不都合が無いのですから。
「もう交換しちゃうの!」→と言われても交換したいのですから。
「修理した方が良いのかな?」と考えた時は、弾いていて不都合が無ければ無理にお金を掛けなくても良いと思います。
ネックの角度が狂ってたって、その人が弾く分に問題が無ければ修理する必要は無いのですから。
それでもと言う方は「ネックの状態がこうで、力木がこうなってて…」等々、修理屋が教えてくれますから、把握したうえでオーナーが決めればよいと思っています。
フレットのエッヂは斜めにし過ぎない様に仕上げます。
好みの差ではありますが、斜めに削り落してしてあると手抜きに見えて好きではないのと、ナットの溝の位置を余計に(特に1弦の位置を)内側に入れなくてはならなくなるのが好きでないんです。
Fenderのナットは作り慣れていないので思いの外、慎重になったりします。
昔若い頃、「あれ、何でちゃんとできないんだー…」とハマった事があります。
エレキの修理が慣れている人にはなんて事ないかもしれませんが、振動がヘッド側に逃げない様に、かと言って溝がきつ過ぎてはダメ。
どのナットも注意点は同じですが、これの場合ヘッドに角度が無い分ダメさが出やすいのです。(3弦にガイドが無いとホントやです)