スタッフブログ

ネックリセットMartin O-18 1931 / Martin (山口君のページ)

山口君に、もうしばらく続けてブログを書いてもらいます。

手を写しちゃうところなんかは、私に無いセンスですね~。

さー、今週のお題もはりきって、テキスト付けてくんなまし。

 

 

、、、と言う事でテキストをつけて行きたいと思います。スタッフの山口です。写真はすでにネックを外し角度を決めた後。0.5mm厚のエボニー(黒檀)を階段状に3枚重ねて接着しサンドペーパーで均してから写真のように指板に貼ってあげます。角度をつけるとハイフレットが下がってしまいますので、厚みを足してあげる必要があるのです。ギターによってはこちらの工程が必要ない場合もあります。

指板との境目がなるべく目立たないようにゴシゴシ擦っています。手が写っていますね。冒頭で師匠が書いていますが、元々ブログで使うための写真ではなく、この時はこうした、あの時はこれを使ったなどの修理の記録として写真を撮っていましたので敢えて自分でちょくちょく手も写しているのです。自分の手が好きなわけではないです笑


指板の厚みを足し過ぎると逆にハイフレットが跳ねてしまい、指板修正しなくてはならなくなります。逆に低過ぎるとせっかく下駄を履かせたのにお辞儀してしまいます。この指板の厚みを接着前に調整する工程は非常に難しいです。ギターの為にもコスト的にも余計な修理工程は増やさない方が良いのです。


ロングサドルは出過ぎるとハンサムではありませんので低すぎず高すぎず。ショートサドルよりもシビアです。今回はあまり覚えていませんが、写真を見る限りと納品済み販売済みであると言うことは「良い感じ」だったんだと思います。


よーく写真を見てみてください。指板に厚みを足したのが分かるはずです。黒く塗ってあげることもありますが、パッと見でそれっぽく、気にならなければ塗りません。


13フレットをよく見ると穴の跡を確認できます。

バーフレットですね。リフレットは通常のフレットより何倍も大変だそうです。バーフレット交換は僕はまだ未経験です。


デデン!お待たせしました。Martin 0-18 1931年製の全身画像です。もはやヴィンテージというよりアンティークに近いです。アコギの博物館に飾られるであろうオーラを感じます。1931年といえば満州事変があった年、それから90年が経ち、大日本帝国も中華民国ももうありませんがこちらのギターは当時のままです。もしかしたら200〜300年後はストラディバリウスのような価値になるのでしょうか。

 

 

 

 

ブリッジ交換、ネックリセット / Gibson CF-100 (山口君のページ)

スタッフの山口です。今回のギターはGibson CF-100のブリッジ交換とネックリセットの修理です。まずはネックリセットの前にブリッジ交換。初めからブリッジが無い状態でこの工房に入院しましたので交換と言うか作成です。写真に写っている角材をちゃんと50年代のGibsonらしいブリッジに成型して行きます。

ぴったり元のブリッジ跡に合わせて切ったり削ったり。オーバーサイズはカッコよくないのでNGです。

ブリッジ材がまだ平たいうちにボール盤でピンホールの穴あけをする必要があります。手前に見えるのは他のギターのブリッジプレート修理の際に余ったメイプルの切れ端。こちらを経由してトップに空いたピンホールにぴったり同じ場所に穴を空けます。


ちょっと飛んで、、、ブリッジの成型が終わり接着できたらネックリセットに移ります。いつも通り15フレットにヒートスティックを挿してダブテールジョイントを温めます。アコースティックギターのネックがこうしてちゃんと外して修理できるように設計されているってすごいなって思います。それを言ったらボルトオンジョイントは接着剤を使わない分もっと効率的と言うことになりますが、、、。


無事にネックが抜けました。弟子入りして初めてこの光景を見た時はとても不安な気持ちになりました。今はすっかりシャッターチャンスに。インスタ映えってやつですね。


前回リセット時のシムが張り付いています。近年のマーチンはこのシムに厚紙を使っている時があります。紙も同じ木が原料だからと考えての事だと思うのですが、当然接着剤で一度ふやけた紙は弱く、ネックが緩んでヒールに隙間が出来てしまう事が多いです。

温められてスライム状になった接着剤を取り除いたらとりあえず一晩乾かします。画像はありませんが、その後綺麗にしてから角度を決めたり指板を足したりして再接着です。

オリジナルに忠実ないい感じのディテールで仕上げる事ができました。本来はブラジリアンローズウッド所謂ハカランダのブリッジですが、今回は先鋒と相談の上、インディアンローズウッドでの作成となりました。当工房にもブラジリアンローズウッドのブリッジ材は辛うじてまだ在庫があります。当然またいつ仕入れられるか分からない状況ですのでブラジリアンローズウッドのブリッジ作成交換を予定している方は是非お早めにご検討下さいませ(^-^)/

この後は弦長を測ってオリジナル通りロングサドルの溝をルーターを使って掘ります。

できるだけ細かいディテールにもこだわり、長い時間と労力をかけ、さらに師匠の指南も加わり無事復活です。ルックスもいいですが音も良し。非常に軽くて乾き切った音。人それぞれ好みもあるとは思いますが、きっとこれは「良いギター」です。所有はできなくてもこんな良いギターを弾く事ができる、この仕事のいいところだな〜といつも思います。

 

 

ネックリセット、マーチンクラック / Martin D-28 (山口君のページ)

スタッフの山口です。今回もいつの間にか師匠が写真だけアップしておりました(笑)ので修理当時を思い出しながら文章を付けて行こうと思います♪( ´θ`)ノ

今回はネックリセットとトップのクラック直し。ギターは所謂「アコースティックギターの教科書」的な存在、MartinのD-28です。写真はおおよそ15フレットの下にあるダブテイルジョイントのスポット(隙間)にヒートスティックを挿入し温めているところです。接着剤(にかわ)を温めて徐々に力を加えることでボディーから外れます。

木工の精度や使われている接着剤、経過年数によって「パコッ」と外れたり「ウニョッ」と外れたり。今回は「ウニョッ」と滑るように外れたパターンです。この後は温められてゲル状になった古い接着剤を綺麗にします。余計に剥がれてしまった木部などの修正は一日以上乾かしてから行います。


少し飛んで、、角度も決まり、指板のハイフレット側が下がらないように指板の厚みを足した所です。写真をよく見ると足した部分が分かりますね。茶色いですが指板と同じエボニー(黒檀)です。真っ黒のエボニーも貴重になってきているそうで、最近はGibsonやMartinでもリッチライトという人工素材が使われ始めています。近い将来、指板がリッチライトの場合は同じリッチライトで修理するようになるのでしょうか。

この後は足した部分に違和感がないように筆で黒くタッチアップしてから接着します。


ネックが着いたらクラック修理です。ピックガードが反り上がる力にトップ板が負けて起こる「マーチンクラック」と言われている割れ方ですね。

Martin以外の古いギターでも同じ割れ方をよく見ますが。。

どんな修理の場合でも、接着が始まってからアタフタしないように、必ずクランプやジグなどのシュミレーションを行います。接着剤を付けずリハーサルをしてから万全の状態で本番。それでもアタフタします。

 

 


ピックガードの反りも割れも無事直りました。裏側にはクリートで補強してあります。


元起きしていたネック角度もいい感じになり、弦高も低くて弾きやすいギターに生まれ変わりました♪


1966年製、柾目のハカランダですね。「アコースティックギターの教科書」と書きましたが、コイツは中々手が出せない金額の教科書です。


しっかりと修理、調整されたギターは販売価格に関係なくすぐ買い手がつくことが多いです。そしてすぐ売れたことを知った時に僕はとても嬉しくなります。師匠の皆川も修理が完了し、お客さんが取りに来てその仕上がりに喜んでくれると「一生懸命修理して良かった!」と、とても嬉しそうです。それを見るとこの仕事がもっと好きになります。

ネックリセット / YAMAHA N-1000


 

ネックの角度が狂って弾き難くなった、70年代のヤマハ N-1000です。

画像が途中からになってしまいましたが、ネックが外され、角度が調整され、指板の厚みが調整済みで、ボディサイド、ネックヒール部の塗装修正途中です。

Guild等同等にネックを外す事は、大変な事は想定済みでしたので塗装修正は予定内です。

ネックの角度を修正すると、ジョイント部から指板が下がってしまうので、厚みを付けて調整します。

ヤマハのネックヒールは、クラシックギターの様に次いであるので、熱をかけているとその継いだ部分から外れてしまう事が間々あります。

外れず残ってしまったヒール(これを取るのが大変)をボディから外し、ヒールに戻して、塗装修正してと、その辺りはGuild等より大変な作業になります。

案の定こちらのヒールも途中から取れてしまいましたので、それを直したりと、ここまでの作業がとても大変でした。

 

 

サドルのバランスは、ブリッジの左右の厚みの具合やネックのねじれ等で、どの位のネックの角度にしなければならないか按排が難しいです。

指板エンドは下駄を履かせた分厚くなっています。


ウレタン塗装は馴染まないので、修正は難しいです。


今回は修正の境目が出ず、上手く行きました。

ハカランダの杢目もきれいです。


弾き易くなって、ナイスギターになりました。

 

 

ロッド交換 / Gibson J-45 (山口君のページ)


スタッフの山口です。今回はコチラ!GibsonJ-45(1967年製)のロッド交換です。写真はすでに指板を剥がしたところです。マホガニーネックの真ん中にメイプルの埋木、そのメイプルの下にお目当てのロッドが埋まっています。


ドレメルルーターを使って埋木のメイプルをある程度削って行きます。ちなみに自分が所有していた国産オールドギターでロッド交換は経験していましたが、その時は埋木のないMartin式ロッドでしたので、埋木のあるGibson式の所謂トラディショナルロッド交換はこれが初めてです。


ドレメルルーターで取り除ききれなかった埋木を手作業で慎重に削って行きます。


約50年ぶりにロッドさんが外界にお出ましです。ガッツリ錆びています。まだ僕が生まれるずっと前にアメリカでこのギターのネックに埋められ、それから50年余り。複数のオーナーの手に渡り、その間に海を越えて、こうしてこの日本で最期の時を迎えることとなりました。きっとこのギターで奏でられたたくさんの音楽をずっとこのネックの中で聴いてきたのだと思うと、そのロマンを感じると共に「お疲れ様でした」と言いたくなります。


これからはこちらのロッドくんにこのギターのネック調整を担ってもらいます。このロッドは師匠が知り合いのバイク屋さんに掛け合って作成(溶接)してもらった特注品。長さを合わせてカットし、ロッド頭はねじ切りダイスで加工します。ロッドエンドは少しだけ大きくなるため、それに合わせて溝も調整します。

ロッドを溝に合わせてしならせた状態で埋木もそれにピッタリに沿うように作ります。埋木は修理前と同じメイプル材、工房で10年以上シーズニングされた材です。この後は埋木をネックに合わせて削り平らにして指板接着。接着後、指板とネックの境目を均してから師匠が塗装を修正、という流れになります。

 

 

無事にロッドのアジャストが可能になり修理完了です。ネック角度が狂っている場合は一緒にネックリセットを行いますが幸いこのギターは元起きもなく、ロッド交換だけで良い状態になりました。

実はこちらの修理は2年前のもので、まだ弟子入り2年目。横で指南しながら見守ってくれているとはいえ、本物のヴィンテージギターで大掛かりな修理経験を積ませてくれる師匠、そして修理依頼元である某ショップに感謝です。

アジャスタブルサドル特有のパーカッシブルな音、60年代後半の赤みのあるタバコサンバースト。まさに僕が欲しいGibsonのアコギ。修理前から密かに目を付けていましたが、当時は「これから先さらに良いギターに出会えるかもしれない」と思い購入はせず。。。案の定、ショップ納品後2〜3日後には売れてしまいました。人も楽器も一期一会、「これは!」と思ったら迷わず買っておくべきだと痛感させられた思い出深いギターです。今頃どんな人が弾いているんだろう。

「ヴィンテージギターなら価値が下がる事も少なくむしろ上がっているので、貯金や投資のつもりでとりあえず買っちゃって手元に置いておくのも全然有りですよね」と師匠と度々話します。同時に「宝くじでも当たらないかなー」とも話します。笑

逆に気入っていたギターをちょっとした状況や気分でポンと売ってしまい、すごく後悔しているなんて話もよく聞きます。ギターフリークあるあるですね♪( ̄▽ ̄)

ネックリセット、リフレット / Gibson L-OO


 

古いギターは古いギターらしく、ギブソンはGibsonらしく、マーチンはMartinらしく、そんな風にらしく仕上げられればカッコよいなと思いつつ仕事をします。

そう思いながら修理完了するギターは、皆川ギター工房がやった修理となるのだと思いますが…。

先生はこう言ってた。本に書いてあった。ここは何ミリで。習ったやり方はこうで。など等、習ったり、勉強する事は勿論大事で、それだけでも修理は出来ると思いますが、私が思うカッコ好さで仕上げたいのです。

このカッコよさは、しみ込んだ感覚なので説明は出来ないのですが…。

何度となく修理を繰り返してるオールドギター等は、なんかカッチョ悪い物もしばしば見ます。

 


指板の厚みを足す場合、バインディングが無ければ馴染みやすいです。


フレットのエッヂは斜めにし過ぎず丁寧に処理します。


サドルの高さが、ナイスです。


エボニー(黒檀)ナット。


 


 

 

元に戻す事が第一で第二がそれの欠点を改善出来ればもっと良い、それが修理屋の仕事なのではと思っています。

それをその人のセンスでカッコ好くしようとして、第三にしちゃってるのを見るとゲンナリしてしまいます。

オールドカーやバイクなら第三のセンスも非常に大事な気がしますが、ギターの修理屋はオリジナルに沢山触れて知っている事と観察力を駆使する事が最も大事で、芸術的センスは特に必要無いのでは…と思っています。

経験と観察力が足りないと意に反して、第三の状態になってしまう事も。

 

などと、書いてみると、大層な事の様で、正解でもなんでもありません。

悪しからず。

それを持つ人が第3でも4でもよしとするならば、それが良いのです。

ネックリセット / Gibson J-45 (山口君のページ)

スタッフの山口です。50年代のGibsonJ-45、写真はすでにネックを抜いたところ。ダブテイル部に見えている丸いのはアジャストロッドの終端部です。60年代以降はこのようにダブテイル部分まで終端部が貫通していません。写真のような貫通型の方が製作工程で手間がかかると思われますので、効率化の為に設計を変えたのだろうと勝手に思っています。このロッドの仕様変更は正確にはいつなのでしょうか。もしかしたら師匠なら分かるかもしれません。

ネック角度が大きく狂っている個体は適正な角度に直すと指板のハイフレット側がお辞儀をしてしまいますので下駄を履かせてあげます。見た目ももちろんですが、ハイフレットがお辞儀をせずに弦と指板が最後まで平行に沿う事で、音もより共鳴するようになるのではないかと思います。ただそれを聞き分ける程の耳はあいにく持っていませんので飽くまで理論上のお話です。


センターもズレる事なくできました♪初めからズレているオールドギターもたまにありますのでその時は出来る限り修正してあげます。


少しずつですがネック接着前に接着後のサドルの高さをイメージできるようになってきました。これも良い感じ!

溢れ出る男臭さ、渋過ぎます。60年代はミニスカートなど派手目のカラフルなファッションが流行した時代、それに合わせてかJ-45もチェリーサンバーストなど少し派手目に変貌しました。このギターが作られた50年代はロカビリーファッション全盛期、リーゼントにはやはりこちらの方が似合う気がします(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

指板修正(リフレット)/ 手工品(D-45コピー)

D-45 を模した手工ギターです。

フレット抜いて、指板を修正します。

想像するに、調整しないでそのままフレットを打っちゃったという感じだと思うのですが…

指板の雰囲気としては、なしてこんなに歪んだ?という感じ。

 

フレットのすり合わせをする機械というのがあるらしいのですが、とりあえずそれでやってみてもらったようですが、問題解決にならなかったようです。

物事には各々の基準や物差しが違いますので、判断が異なるのは仕方ないと思います。

当方であれば、この状態でフレットのすり合わせという選択は無いのですが、この状態でビリつかない様にすり合わせをするのであれば、ポジションによってはフレットがぺったんこになるような調整になったはずだと思います。

 

 

 


 


 

ご依頼人のお話によれば、「この先はネックリセットが必要なので、アコースティック専門の修理屋で、」と言う事で、プランの流れが良くわかりませんが、当方をお勧め頂いたようで嬉しかったですけど、こちらのギターは当方の見積もりではネックリセットの必要はありませんので、ショップによって判断基準の違いを改めて痛く感じた仕事でした。

ですので、逆にうちで納得いかなかった人が他所で見てもらったら「こんな事したの?」なんてことが無いとも限りません。

判断基準が違うのですから、当方を信頼して頂くお客様には本当に感謝いたします。

 

弦高も下げられて弾き易く、サドルもこの位あれば十分です。

指板のアールはMartinよりフラット。

さだまさしさんのこういうギターありませんでしたっけ。

 

さださんで 一つ思いだした話があります。

私(葛飾区出身)が中学生の時、中川中学から転任して来た、理科の中島先生が授業中に話していたこと。

「彼(さだ君)はね、授業中一切ノートは取らないけど、全部、記憶している。集中力がすごい。」

「キミ達もそうしなさい。」位の勢いで話されていましたが、無理です。

ただただ、ノートを書かない子になるだけです。

バイオリン以外の事はやらなかったという、さださんの天才っぷりがほんとによくわかったお話でした。

 

 

Martin OOO-21 / ブリッジ交換、ネックリセット

ブリッジがちょっと薄いのでネックリセットにつき、ブリッジの厚みを戻します。

年代的にはロングサドルですが、ショートサドルで作り直し。

ハカランダの在庫は、まだ少しあります。


ブリッジが出来ましたので、ネックリセットします。


後ろが剥がしたブリッジ。

交換せずとも個人的には十分と思いますが、色々拘りがあります。


通常のネックリセットより多少高いサドルです。

 


 


 


 

リフレットして、ピックアップを付けます。

完全にご自身が使いやすい、好みの状態を想像しての修理依頼、という感じです。

個人的好みではサドルは高く出ていない方がカッコよく思っていますので、通常はもうちょっと低くなる様に角度を直すのですが、サドル高目がよろしければ言って頂いて全然かまいません。

但し、たまに見る現行品ですごくサドルが出てる、イヤミの出っ歯(アニメおそ松くん)みたいなのは勘弁してください。

そのリクエストは、他の修理屋さんでお願いいたします。

修理画像を過去にどこかで見た記憶がありますので、やって頂ける所があるはずです。

 


 


 


 

今回はサドルが高目になるように狙って調整しましたが、最終的に弦を張って調整してどちらに転んでも良いようにネック角度を直しますので、結果いつもより高目なサドルになる場合もあります。

 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson ES-335


 


 


 

割れの跡は、大なり小なり残るのですが、いずれにしても跡は目立たない方が良いのは言わずもがなであります。

割れの跡は多少でも目立たない様に、でも、出来るだけ自然な色合いに、といつも着色の際に迷います。

今回はこの位。


 


 


 

いつも一番良い位の濃さ(着色)でやれば良いんでないか、とお思いでしょうが、毎回丁度良さが分からず着色しながら、「ここまで!」とか「ん・・・もちょっと・・」

とか言いながらやります。

ナチュラルの場合は、どうにもなりませんので予め、色を付けるか否か相談いたします。