弦高を下げる為ちょっとだけブリッジが削られていた為、ブリッジを本来の厚さで作り直し、ネックの角度を直します。
スチュマックのヒートスティックを使い始めたばかりの頃で写真撮ってます。
Martin ならヒートスティックでなくとも蒸気を使っても一切問題はないのだが、幅広ヒールのGibsonやGuild等で使い続けるか否か、今の所結果が芳しくないので、まだまだ工夫が必要。
ネックを外す際、以前は蒸気の熱を使って接着剤を緩ませていたのですが、その際に吹き出す蒸気がボディの塗装に当たって、外す時間の掛る幅の広いヒールのギブソンやギルドでは塗装が蒸気の熱で焼けてしまう事があったのです。
このヒートスティックなら蒸気のように塗装へ直接熱が加わらないのでとても良いと考えたのですが、やはり時間が掛る物では中からの熱でも影響が出てしまいます。(まだ1本しかやってないので、たまたま良くなかったのか分からない。)
いずれにしても幅広ヒールの場合は、塗装の修正込みで考えていますのでショックは大きくないのですが、蒸気を使った場合でも塗装にダメージ無く外せる事も多いので、毎回塗装が悪くなるのであればヒートスティックは使えないツール第何号かになるか、工夫によってナイスツールになるか。
幅広ヒールは細ヒールより修理預かりが少ないので、このヒートスティックが良い物か悪い物かの判断はまだ先になると言うところです。
これを見た同業者の方で幅広ヒールにヒートスティックを試した方の感想を是非聞かせて下さい。 こちらから
作り直した新しいブリッジ。
弦は古いまんまですが。
なるべくマーチンらしく作ります。
指板の厚みも修正します。
フレットのエッヂは丁寧に仕上げます。
リフレットしたら基本ナットも作り直します。
突き板の厚い物は、ナットを外す際は慎重に。
私がギターを覚え始めた中学生の頃、まだ家庭用ビデオ等はあったか無かったの頃、テレビでちょっとだけ映るこの方の手元を必死で見て、「おー。こーやって弾くのか。」とお手本にした方のギター。
なので、スリーフィンガーはフラットピックで覚え、ギターを弾くことで一番最初に影響を受けた人。
このギターを使っている印象はありませんが、今回のツアーで使ってくれたら幸せだな。