私がバイクに乗っていた頃は、いつも輝いているように気を使いましたが、ラットスタイル等と言ってわざときたなくするカスタム?があるのですが、あれは磨くことが面倒な人の言い訳なんです。
バイクの場合は、通常触っている部分がスロットルとレバーくらいなのでまだ良いですが、楽器の場合は持ち運びと演奏で全体を触る事が多いですから、どうぞ皆様清潔に。
折角良い仕事なのに「残念です。」と書いてありまして、私もこの「残念」の文字にすごく落ち込みました。
電池バックがボディの中で力木に当たって、きっと力木がはがれているかも、とも書いてありましたがそこは心配せずとも、そんな思いにさせちゃったんだと思うと申し訳ないです。
焼けてしまう事はそれ程多くはありませんが、とても古い物の塗装では蒸気で一瞬で白くなってしまう物もあり、そうなると焼けてしまうのも早いです。
ある程度仕方の無い部分もありますが、蒸気は出来るだけ「シューシュー」やらず最小限に止めます。
シューシューしている時は、ボディが濡れたままにならないよう拭き取り続けて、塗装が焼けないよう速やかにネックを抜きます。
塗面が熱を持たないように、口で「ふっー!」したりもします。
それでも焼けてしまう事はありますので、Martin 以外では塗装の修正をする事も考慮して作業します。
(Martinの場合、塗装が焼けた例はありません。)
「ん?」と言うような雰囲気。
弦高を下げたくて、ピックアップを1番下まで下げても足りず、サドルの山を低くしたくてピックアップを自作、そしたら弦がブリッヂに当たっちゃうから、削っちゃった。
と言う事です。
このような場合は大体、ピックアップサドルの山を削られちゃっている事が多いですが、この方は純正パーツ温存でピックアップ自作。
このブリッヂの削られている部分を元に戻して、元のピックアップを使います。
当然ネックの角度が酷く狂っているので、リセットして、リフレットします。
アダマスのリフレットは、指板エンドがフローティングしている上に、トップが非常に薄い為、通常通りにフレットは打てませんので、フェンダーのネックの様にリフレットしてから、ネックリセット出来ればその方がやりやすいです。
こちらのAdamasⅡは、続きがあります。
次回のブログでアップいたします。
ネック修理はメインではなく、ブリッジの修理ブログになります。
いつもブログを見て頂いて、本当に感謝いたします。
書いている本人曰く時々、「これは勉強になるなー。」などと思いつつ書いておりますが、思いの外、皆さんに”いつも勉強になる。”と言って頂けてブログをアップする気力が湧きます。
ブログではいつも同じ事を繰り返していますので、「また、同じだ。」と思われるかと思いますが、なるべく初めて見る方に大事な事が伝わる様に意識しています。
ですが、心の隅で「もう!解るよね!!」と言う自分もどこかにいて、はじめての方には不親切な文章になっている所も多いと思います。
このあたりを踏まえて頂いて、どうか広い心でいつも見て頂ければ、大変幸いでございます。
この部分に隙間があるのは、AdamasⅡが出来て、Adamasが Super AdamasになってからこのSuperとⅡの2種類のアダマスに隙間があると思っていたのですが、眉間に力入れて思い出してみると、古いAdamasⅡには隙間が無かった気がしますので、隙間はきっとプリアンプがOP24になってからのSuperとⅡ。
おそらく経験上では、プリアンプが四角い時代のボディはそうなのでは無いかと思っています。
但しこの部分の隙間を直しても強度が飛躍して増すわけではありませんので、弦は緩めて管理しましょう。
隙間が無い、昔アダマスでも張りっぱのやつは、やはりベッコし、ジョイント部ボディが潰れている物もよく見ます。
補強を入れない理由があります。
タイトボンド等の様に補強を入れなければ耐えられないボンドを使うのではなく、シンプルに全く問題の起きない接着剤で接着するからです。
その事により塗装修正無しのプランで、コストが抑えられます。
そして補強がある場合は、再度アクシデントがあった際に折れ方が複雑になったり、補強が強すぎる場合は、ナットやヘッド辺りではなく、遠い所が折れて修理し難い折れ方になる事があります。
タイトボンドだけで付けた場合、使っている過程で将来的に同じ所にヒビが入ってしまい、補強を入れてもうまく行ってない場合は、補強材の周辺に隙間が出ているものも見ます。
ネック折れをどのように修理しても、しっかり修理出来れば音響的にダメージはありませんが、異物を要れずに修理出来ればそれが1番音響に変化が無い修理と言えます。
こちらは、ほとんど塗装が剥がれる事無く仕上がりましたが、大きく剥がれて塗装無しでも、常に見えている部分ではないので、転売する予定等無く、自身で使うのであれば、感触も違和感ありませんし、強度は塗装があっても無くても同じです。
キズが気になるのは、少しの間だけですよ!
タイトルにもありますように、これからネックアイロンを掛けるのですが、この指板のインレイは貝ではなく、パーロイドと言う白蝶貝(Mother ofpearl)に似せたセルロイド製なので、熱を掛けると白く焼けてしまいます。
大昔、オリジナルのレスポールのインレイ全部燃やしたと、知人の武勇伝を聞いた事がありますが・・・。
本物のレスポールにアイロン掛けちゃいけません。あー恐ろしや、恐ろしや。
指板(フィンガーボード)修正する際も、この選択が求められます。
過去に指板修正歴があまり無ければ、インレイの厚さもまだ余裕があると思いますが、幾度と無くリフレットが施されている物は修正の際に状態によってはインレイが薄くなってしまったり、消えてしまったりします。
消えても気にしない人は、そのままですが、残す場合は外して、インレイを戻すスペースを、指板を削った分掘ってインレイを戻します。
今回はネックのアイロン矯正の際のインレイについての記事ですが、当方ではアイロンでのネック修理をすすんでお勧めする事はありません。
そのことについては、以前の記事でごらん頂くか、また改めて書く事がありますのでその時ご覧頂ければ幸いです。
ご了承下さい。
サドルの溝に仕込む、インブリッジ式のピエゾピックアップは非常に出音のバランスを取るのが難しく、そうかと思えば適当にやっても偶然良く出来てしまう事もあり、悩む事の多い作業です。
この弓形に歪んだ溝でも上手く出来てしまう場合もあります。
但し、全てをセットした後、何をやってもバランスが出ない原因にもなります。
なるべく大事な事は毎度、同じ事を書いたり実際にしゃべったりしていますが、ジャックが緩んで締め直す際、中でしっかり噛んでいないと、いつまでも回り続けて中でコードがネジネジして終いには切れてしまいます。
特にこのLR.baggsのジャックは固くて、力を入れて抜き差しするので緩みやすくなると思いますから、しっかりと締め付けて固定する必用があります。
締め直す際は、中でジャックが留まっている事を確認しながら締めなくてはなりません。
力木は少しはがれている分には、異音等出なければ然程気にする事もないと思いますが、これ位はがれていますと音や強度にも影響が出てきます。
バックの力木は、トップ板(サウンドボード)を効率よく鳴らせる為、ボディを締める役割があります。
オーディオのスピーカーで考えれば分かり易く、箱が鳴っても意味が無く、スピーカーの正面から前へ音が飛んで行かなければ良いスピーカーとは言えません。
力木がはがれているとボディは自由なので、ボディも振動して弾いている人は割りと気持ちよく感じる人もいますが、どちらかと言えば、周りだけで鳴っている、締りの無い音と言えるでしょう。
近年では、トップの力木同様にバックの力木も弾いている人がより気持ちよくなれる工夫された力木のパターンが考案されたりしています。
ボディのサイズだけではなく、ニーズに応えるいろんなデザインがあるギターは面白い。
画像の整理が大変すぎて撮らなかったり、撮っておけばよかったものを撮り忘れたりと、アップする頻度に差が出ています。
依頼の多いものは必然的に多くなります。
力木はメインの修理以外だったりすることが多いので、撮らなっかったり忘れたり、久々の力木画像でした。